「暫く待たせ給えや…獅子の座にこそ直りけれ」 ダブル披キ♪オメデトウ♪ | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。

続いて5月度五雲会の大一番、「石橋」の感想を書いてみたいと思います。

若手能楽師がオトナへの通過儀礼として披露(披キ)せねばならない「能」達の、始めの一歩がこの「石橋」であります。

披キと言えば、普通シテ(後半の獅子)のことを指すのですが、「石橋」ではツレ(前半の童子)も若手の若手にとっての披キなのであります。

だから「石橋」は、ダブルで披キのおめでたい演目だったのです。

シテの澤田宏司師、おめでとうござりまするっクラッカー
ツレの金森隆普さん、おめでとうござりまするっクラッカー

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4月末時点の、黄金の蘂が現れた牡丹をお祝いに♪


さて「石橋」に関しては、なるほどがってんのポッドキャストで辰巳満次郎様ドキドキが詳しく楽しく解説して下さってますので、そちらを再び聴いていただきたく、ここでは省略いたします。

前シテといっても過言でないくらいのツレ(去年、満次郎様ドキドキもなさいました~ドキドキ)を務めた金森隆普さんは、どちらかというと小柄で、もの静かな面持ちに強い意思が浮かぶ少年、と言いたいぐらいの方で、童子が良くお似合い♪

声は宝生和英師に似てるかな、と思いました。
(スミマセン。単独で謡ってる時にあまり遭遇してないので…)
想像したよりも、重めで太めで筋肉質な美声です。
ただ、かなり緊張されていたように見えたし、やや声量が少なかったかい?
本来はもっと声のでる方じゃないかなぁ、とそれだけが残念ございました。
しかし、また一人、楽しみな若手が階段をひとつ上ったかと思うと、
おネエさん(←厚かましっにひひ)嬉しいっ v(^。^)v
7月の「土蜘」は要チェックね。

地謡は重く重く、と満次郎様ドキドキが解説なさってた通り、今まであまり前半の地謡まで
意識して味わうことはなかった(できなかった)けれど、今回はタップリ堪能
できました。

辰巳満次郎様ドキドキ、アリガトウ~ドキドキ

さて後半、いよいよサワヤカ澤田師の獅子(あれ早口言葉みたい?)の登場です。

脇正面だと、揚幕を巻き上げて獅子の下半身?を見せてくれる所をぐい~っと首を
ネジって振り返らねばなりません。これだけがね~、脇正面の欠点よ。

で、幕が一度下りて、バッと上がると、ダダダダダァっと赤頭の若獅子が登場しましたっ。
そして、一ノ松の辺り(つまりまり子席のすぐ近く)で、欄干に足をかけて、
頭を振るように見所を見回します。

きゃ~、カッコイイ~ ラブラブ!

「サワヤカ」なんて軽い形容詞は吹っ飛びました。
颯爽、でもまだ軽いな~。でも豪壮っていうほど武張ってなくてさぁ~。
う~ん、ボキャ貧な、まり子…。

とにかく全体的に、体イッパイに雄々しく荒々しく舞う獅子なんだけど、
どこかきっちりコントロールされているというか、そこがオトナというか、
そこの加減が110%かな、と思った次第なのです。

例えば、A級ライセンスを持つプロドライバーが首都高を余裕で110Km超で走る、
みたいな?
(東名で140Km超とは訳が違うぜ、って感じ?)

コレが辰巳満次郎様ドキドキだったらさぁ、デコデコの電飾のロングロングトラック?が、
制限速度をちょっとだけオーバーしながらクラクション鳴らして幅寄せしてくる?
感じかなぁ~。

いや~ん、まり子萌え萌え~っ(←大バカラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!
おっと、大変失礼いたしました…。m(_ _;)m

とまあ、澤田師の獅子はそういう感じでしたが、地謡前列の面々(多分後列も)は
澤田師の一挙手一投足を鋭い目で追っていました。(ドキドキ…)
皆が仲間で皆がライバル…、を目の当たりにしたように思いました。

キリの謡もパワー全開!
あれだけの圧倒的パワーの謡を聴くのは快感!
「石橋」はやっぱりイイなあ~。

素晴らしいツレと、素晴らしいシテと、素晴らしい地謡の、納得の「石橋」を堪能した
まり子でございました。


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