ホントなら今日は「春の別会能 第一日目」でした…それも「道成寺」! | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。

本日、3月27日は本来なら「春の別会能(第一日)」の日でありました。
今頃は余韻に浸って、生ビールをガンガン飲んでいたかも…。

しかし、皆様ご存知のように「春の別会能(第一日)」は7月24日(日)に延期となりました。
真夏の開催となり、今の時点では電力不足も懸念されますが、その日に備えて節電に努め、当日は冷えピタとお扇子を持って出掛けようと思います。

そうだ、もし見所の人全員が桜柄の団扇(か扇子)を持つことができれば、舞台から見ると能楽堂全体が満開の桜、見所からは鏡板の老松、まさに、

 花の他には松ばかり

になります♪
う~んん、実現したらステキドキドキ
「道成寺」フリークのまる子さん、どう、思います?

さて「道成寺」というと、若手能楽師の披キにばかり注目がゆきますが、実は鐘を落とす「鐘後見」がチョ~重要なのです。

鐘はハリボテとは言え、縁には鉛ががっつり入っているという大道具。推定ン十キロ!

コレをシテの鐘入りに合わせて落とすのが鐘後見です。
しかしモチロン一人ではございません。
全部で5名。

メインの鐘後見は笛のすぐそばに座ります…、が残念ながら満次郎様ドキドキではございません。
しかし、実質メインなのでございます。
満次郎様ドキドキを筆頭に他3名、宝生流自慢の屈強のオトコ達が紫の太い縄をぐいぐいひいて、あの重い鐘を持ち上げ、固定し、緩め、押さえ、また持ち上げるのです。

この筆頭役がずうっと?満次郎様ドキドキの定位置。
あともうひとりが一緒に綱を持ちますが、残り二人はそれぞれ、満次郎様ドキドキともう一方の腰というか帯をしっかり押さえます。
しっかり腰を据えないとサポートの二人も引きずられちゃうんだそうです。

そしていよいよ鐘入りの直前、途中まで下ろした鐘をドンピシャのタイミングで落とすのが、笛のすぐそばに居るメインの鐘後見!

その直前まで、満次郎様ドキドキが一人で縄を引っ張って踏ん張ります。
いつもは隠れている逞しいドキドキドキドキ腕が肘ぐらいまで見えて…、じゅるる…
キャ~、カッコイイ~(>o<)v
鐘入り直前のアドレナリン全開のおシテ様を見守りながら、満次郎様ドキドキを見逃さないのは、なかなか忙しいのです。

あああ~、このシーンも7月までお預けね。

そういうことで、ちょっと感傷に浸ってみました。
なんだかんだでばびゅっ、と日々は過ぎていってしまうので、「道成寺」だけでなくて、「頼政」や「隅田川」についてもぼちぼち予習したいと思います。



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