2月13日の月並能に今井泰男師のおシテで「雲林院」が出ますが、確か数年前に当時の夜能だったか…、辰巳満次郎様も「雲林院」をなさっております。
ハイ、モチロン観ておりますとも。
なので、月並能の予習じゃなくて、辰巳満次郎様のプレイバックとして「雲林院」に向き合ってみたいと思います。
「雲林院」の粗筋や背景については、なるほどがってんポッドキャスティングにて、既に辰巳満次郎が解説下さってますので、ここでは省略いたしますが、正直言って、満次郎様の解説を聞くまでは、そんなに興味をそそられる演目じゃあ無かったのです。
さらに言えば、あまり中身を知らずに、おシテが満次郎様だという理由だけで、拝見したのです。
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だってさぁ、序ノ舞なんですよ、後シテが在原業平なのに…。
満次郎様は美しい在原業平でした。
確か、白い狩衣でした。
下は指貫(ロングブルマーみたいなやつ)。
この指貫、キレイに膨らんだ形を出す為に、下に大口袴みたいなのをはいて、足首のブラウジングは中に紐みたいなのがあって、ウエストから引っ張って形を作るらしいです。
ほんで、この狩衣&指貫姿がマタ、満次郎様に似合うんですよ。
(秋の別会能の「融」が楽しみ♪)
まり子が思うに、このスタイルは、細身の人より多少恰幅の良い方が似合うような気がします。
満次郎様は上背もあるので、より、ステキっ

で、まり子が覚えているのは、明るい舞台に白い狩衣が映えて非常に美しかったこと、ぐらいしかありません。トホホです。
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今思えば、もっと勉強してから観てればもっと楽しめたのに、と思います。
これこそ後の祭り…。満次郎様、またどこかでなさらないかしら…。
ところで「雲林院」のメインのお話は、在原業平がまだ幼い藤原高子を盗みだすところ。
このエピソードって、余程魅力的なのか、ネットで検索したら沢山の人がイロイロ書いておられました。
ちなみに、アノ後醍醐天皇も、伊勢物語を真似たのか、貴族の娘を盗み出して逃避行したらしいです。
ウィキペディアによれば、雲林院は京都市北区紫野にある臨済宗の寺院であり、かつて天台宗の大寺院として知られた平安時代の史跡でもあるそうな。
もとは、淳和天皇の離宮・紫野院として造成され、桜の名所でもあったとか。
現在の雲林院の門前の駒札には、僧侶であり、歌人として知られた西行の詠んだ歌が記されているそうです。
これやきく 雲の林の 寺ならん 花を尋ねる こころやすめん
