まり子、新作能「六条」を推理する…1 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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でっかく風呂敷ひろげちゃった、まり子ですべーっだ!

前の記事で、今ある情報はこれだけ、と書きましたが、他にもヒントとなる
情報はゴザイマスチョキ

例えば、
→満次郎様は能に無いことは、しない、やらない。

です。これは「マクベス」の時におっしゃってました。
だから、現行の宝生のお能の演目のどれかに似ている所が必ずある、と推理できます。


まず第1の情報、辰巳満次郎オフィシャルHPのプロフィールに紹介されている
写真を見てみましょうか。

この写真で一番印象が強烈なのは、装束に緋の長袴
(満次郎様にとってはあまり長くないように見えますが…)
を付けていることではないでしょうか。

満次郎様メルマガで解説があったように、緋の大口袴に唐織を壷折に付けるのが
最も格の高い装い、さらにその上を行く(と思われる)長袴を付けているのですから、
よほど身分の高い女性、ということになりますひらめき電球

さらに鬘帯と扇にご注目!
赤色が勝った華やかなものを着用しています。ということは・・・・ひらめき電球
このシテはかなり若い、はずです。

ということは…、この姿は、御息所ではなく、最も華やかなりし
東宮妃時代のものと推測されます。面には詳しくないんですが、
「葵上」の前シテの付ける「泥眼」ではないようにも見えます。

しかし、なにやらいっぱい着こんでる様子。
もしかしたら、「葵上」のように変身ロケットがあるのかも、しれません。

さらに第2の情報から推測されるのは、この原作者は六条御息所を
おどろおどろしい、生き霊になってしまう怖い女、という印象から
解き放ちたいと考えたのではないかと思われることです。

それが
「六条御息所を主役にした能楽には『葵上』もあるが」の助詞「
の使い方に出てるかなぁ、と。

実は、あんまり関係ないかと思って前の記事ではカットしちゃったんですけど、
この時、照明演出のマンフレート・フーブリヒトさんも
「舞台に光と陰を作る大胆な演出で、作品の表現力が増した」
と話したって記述もあったんです。

キラキラと陰…、これって、キーワードのような気がします。

つづく