25年ほど前、とあるお店の副店長をしていた時の話。
日曜の夕方6時は繁忙タイムだ。
僕はレジに入りチェッカー(レジを打つ人)の補助(サッカー)としてチェッカーをサポート。
前方からとある国の特徴的な服装をした女性が
「シューズ、サイズ」
と靴のサイズを僕に探すよう申し出てきた。
そのタイミングでレジに来た男も女と同じ国の顔をしていた。
手には銀色の日傘を持っていた。
僕はレジを出てシューズコーナーへ移動。
レジにはチェッカーの女性一人が残った。
靴は合うサイズがなく女性は退店。
10分程してレジに戻るとチェッカーの女性が
「さっき大変だったんですよ」と言う…。
日傘を買った男が1万円札を交換してくれ、と言ってきて
「会社のルールなので出来ない 」ということをゼスチャーで示したらしいのだが
男は1万円札の右下の部分を指さし
「Jから始まるものと替えろ」
とカタコトの日本語で言い
あろうことか開いているレジに手を伸ばしてきたそうだ。
チェッカーの掴んだお札を男が掴み押し問答。
その話を聞きレジの点検(現金の過不足照合)をしたら17万円無くなっていた(゚ロ゚;)。
警察や本社に連絡をし、翌日チェッカーの女性と僕は警察署に出向き事情聴取を受けた。
その後「似顔絵捜査官」に犯人の顔の特徴を聞かれた。
警「どんな顔でしたか?」
万「えっと…目が2つで鼻はひとつで…」
警( ̄▽ ̄*)
絵心のない僕は上手く説明できないので
「◯◯人の一般的な顔を書いてください」とお願いしそれを元に
「もう少し目付きが悪く、口ひげがあって、唇は薄くて…」
などと修正してもらい
チェッカーの女性の別部屋での証言を元に似顔絵が完成。
似ているのか (・_・?)
似顔絵捜査官の絵は決して上手いとは思えなかった。
絵心のない僕に言われたくないだろうが。
犯人は1ヶ月後、海辺のサーフショップで逮捕された。
その後僕の務めていた会社では
「外国人の両替は禁止 No Exchange」
という張り紙が全国の店舗のレジ前に張り出され
両手を胸の前でクロスし「No Exchange!」と言うルールも確立。
(画像はイメージです)
今では「両替禁止」表示はどこのお店にもあるが
こんな事件があったのを思い出した。
新札や新500円玉が使えない券売機が多いので対処して欲しい。