楽天の負け試合を見終え、バイト仲間Tと電車内で別れた。
私はその足でゴールデンウィークの人混みを避け、いつもの貸別荘へ向かった。
遠くに見える稜線が郷愁を誘う。
雲が出てきた。
今夜の星空撮影は中止か。
背中の汗が乾くと
黄昏は風のパウダー
真昼の暑さを逃れ
二人は木綿のよう
夕日に溶けるよ
貸別荘に着くといつも以上に奴が床に転がっていた。
畳の上、サッシ付近、お風呂場、廊下など至る所に転がっている。
どこから湧いてくるのだろう。
ヘルパーなら誰でも持ち歩いているディスボーザー（使い捨てゴム手袋）を
バッグから取り出し、黙々と処分を始める。
臭いから口呼吸。
優に200は集めた。
動いている奴も4匹いたので
専用の駆除剤を袋の中に噴霧。
淡い期待を抱き外に出て夜空を見上げてみるが
矢張り星は出ていない。
Starless And Bible Black。
夕食の後は温泉に浸かり読書。
いつもの時刻に就寝。
翌朝、朝食後に再び温泉に浸かる。
窓から差し込む朝日が気持ち良い。
習慣化している耳鳴りと難聴のリセット法を実施。
カメラを片手に散歩に出る。
小川のせせらぎが耳に心地よい。
ヤマブキ。
花言葉は「気品・崇高」。
ヤマツツジ。
花言葉は「恋の喜び」。
なぜ
なぜ
貴女は
綺麗に
なりたいの
これは「恋の予感」。
景観に配慮した標識。
色褪せた訳ではない。
いつも星空を撮る、光害のない空地。
画面を明るくすると無数の星が見える。
宿に戻りいつものストレッチをし、再度温泉に浸かり目周りのマッサージを施した。
近距離であっても泊まりの旅行は気分を変えてくれる。
さあ日常に戻ろう。