おはようございます。
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ナカヤ カズヒロと申します。
現在、大阪にて易占業を営みつつ、タオと陰陽五行の研究に親しんでおります。
どうぞよろしくお願いします。
今日は華僑についてお話しします。
前記事で「タオを得る途中において、手に入れるもの」に「法財侶地」があるとお伝えしました。
この「法財侶地」の「法」、すなわちノウハウに長けた存在として挙げられるのが、「華僑」です。
「華僑」とは、古代中国の殷(商)の時代に、国盗り合戦に敗れた果てに自分の国を追われ、外国に行って住み着いた人たちのことを言います。
ちなみに「商人」という言葉は、もとは華僑から来ていますし、「商売」という言葉は、「商の国の人が売る」ことから来たものです。
彼らは物の売買をすることで、お金持ちになりました。
当時はよその国で生き残るのが難しい時代でしたが、華僑はネットワークを作り、情報を交換し合って発展していきました。
例えば、「あちらの国では綿が安く買えるけど、こちらの国では足りてない」というような情報を使って、品物を安く買い、それらを高く売って、商売を成功させました。
シルクロードは、華僑のおかげで貿易が盛んになったと言われています。
このように、他国で生き残るノウハウを持つ彼らは、まさに大いなる自由に近づいた存在といえるでしょう。
近代においては、アジア諸国に広がった華僑ですが、中でもシンガポール人には華僑が多いです。
また、マレーシア人にも多くいますが、生粋のマレーシア人と華僑は仲が悪いため、問題が起こっていたりします。
タイにおいては、タイ人と華僑が上手くミックスされているうえに、タイの華僑には大金持ちが多いです。
お手伝いさんがいて、髪の毛を自分で洗ったことがないというようなお金持ちが、クラスに一人はいます。
実は、道教から生まれた道家思想の考え方は、サバイバル思想であり、よりお金持ちのほうが安全とされます。
華僑の人たちはもともと中国から来ているおり、道教を信心している人も多くいます。
サバイバル思想が根付いていることで、お金を多く持つためにますます商売に力を入れたのかもしれません。
ちなみに彼らが商売の神様として祀っている「関羽(かんう)」は三国志の中で学問に長けた武将として有名ですが、もともとは商の国の商売人でした。
華僑の人々は他国に行っても、自国の文化を大事にしているのですね。
ということで、今日は華僑についてお話ししました。
自国の文化を大切にし、その上でどこにいても生き残るノウハウを駆使して商売を成功させる彼らの生き方が、大いなる自由を目指す人の参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。