おはようございます。
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仲谷一祐(ナカヤ カズヒロ)と申します。
現在、大阪にて易占業を営みつつ、タオと陰陽五行の研究に親しんでおります。
どうぞよろしくお願いします。
今日は「兆し」についてお話しします。
前回の記事で、タオに関する書物を書いた人物である老子の有名なエピソードについて触れました。
彼が生きていたのは、「春秋戦国時代」と言われる乱世の真っ只中であり、いつ命を落としてもおかしくないようなサバイバル時代でした。
ちなみに紀元前500年のことです。
それこそキリストが復活する前に、老子は自分どころか世話係の人を復活させるということをやっていたわけですね。
さてこの時代、というよりもそれ以前から、中国には「響卜(きょうぼく)」という考え方がありました。
それは、出来事が起こる前には、良いことにせよ悪いことにせよ、兆しが表れるというものです。
実は運命というものは、決まっていないと先が予想できず占いが出来ないため、ある程度は決まっているものと考えられていました。
王族の人は、特にこの響卜(きょうぼく)という考え方を大事にしていました。
何故なら、王家である自分たちには、国全体を統治している責任があるからです。
なので、例えば部下が「あそこでおじいさんが10日間泣いています」という話をどこかで聞いてくると、「何の兆しか!?」と見に行きました。
また殷の時代に、周の国で「おじいさんがずっと針をつけずに糸をたらしている」「どうやら軍師らしい」という噂を聞きつけて見に行ったところ、その人は本当に軍師さんで、周の王様の軍師になって殷を滅ぼすことが出来たという話もあります。
他にも実話ではありませんが、シャーロックホームズの「緋色の研究」という話にも、「鎖のひとつを見て全部がわかるようになっている」という内容の文章があります。
これも響卜(きょうぼく)と言えます。
このようにちょっとした出来事から、他のことをうかがい知ることが出来るというのは、まさにタオに通ずる考えです。
ちなみに仙人は、その場にいるだけで世界中のことを知ることが出来る、と言われています。
また、「卍易」も兆しを使うひとつの手段になります。
兆しがあったらコインをふって詳しく読み取り、ツールにします。
現代もある意味サバイバルな時代なので、活用していただくと良いでしょう。
ということで今日は「兆し」についてお話しさせていただきました。
兆しは、タオへの理解を深めていくうえで大切な考え方になります。
是非皆さんも日常の中でこの「兆し」を意識して過ごしてみてくださいね。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。