ある本を読んでてちょっと気になったことがある


物事を語るときに「年代」で区切る人がいる


80年代はどうだった


90年代は・・・0年代は云々・・・


60年代・70年代の安保の頃は10年である程度区切れたと思うし


実際、リアルタイムでそれを経験してる人達は、その頃をそう区切る人が多い


それは頷けるんだけど、80年以降はどうなんだろ?


10年一区切りとは言うけど、本当にそうか?


ちょっと違和感がある


気持の区切りとして10年って単位には意味があると思うけど


歴史や世の中がそれを意識して動いてるワケじゃないし


昔、とか、ちょっと昔とか大雑把な方がしっくりくる気がする


括る、区切る、区別する、差別する


振り返るって難しい・・・


久しぶりに面白い本を読んだ


日本の伝統芸能を継ぐ男の青春グラフティとも言うべきか


一気に読んでしまった


サラリと読ませる筆力があるっていいね、見習いたい


最後のページ、最後の文章がたまらない


味わったことのない読後感


作り物にはない、背景を背負った文章


立川流 真打 立川談春さん著 「赤めだか」


いい本です★

俺の友人には無謀な男が多い・・・笑


1ヶ月ちょっと前の夕方の電話


「もしもし~実はMESのエキサイティングホールの方、丸ごと借りちゃったんだけど」

と言う途方もない話し・・・


話しの主は、盟友「尾林音吉」


「丸ごとってアナタ!」

って感じだけど、言い出したら止まらない男だってコトは良く知ってる


今年は出るつもりはなかったけど、彼に言われちゃ~しょうがない


重い腰を上げた俺・・・


でも、そこはノリと勢いだけで生きてきた俺たち、そうと決まれば話しは早い!


KBB(関東ビートブラザース)を復活させ、音吉氏とスダレジョージを筆頭に勧誘(またの名を強制)活動開始


ナンと!70台の車が集まった♪


音吉氏が動かなきゃ、多分中止だったイベント


俺の友人には無謀でスケールのデカイ男がいる

その名は「尾林音吉」(同じ歳)


こんな事を言うと偉そうで嫌だが、俺と彼は背負ってるものが他の人とちょっと違う

自分の店や都合は後回し


まずは「業界」次に「仲間」


銭勘定しかできない奴らには絶対わからない


いつも先頭にたって、リスクと業界背負って踏ん張ってる


国産メーカーも輸入メーカー大手メーカーもほとんど出展しなかった「モービルエレクトロニクスショー」


入場料を2000円も払って見に来てくれた人がいる

メーカーはこの人達にどんな顔をするんだ?


量販店のイベントに顔出す暇があったら、音吉氏のツメの垢でも煎じて飲んでくれ!!


末端が見えなくなったら、その業界は終わりだ


主催者さん(もちろん本人たちにも言ったけど)・・・小間を埋めるのと同じ努力を、入場者に対してもしようよ!

入場料2000円も取ってるんだから!


俺の友人には無謀でスケールがデカクて業界を背負ってる男がいる

俺は彼の頼みなら、どんな無理でも聞く!


俺には最高の友がいる



「命を賭ける」って胡散臭い台詞


だって、普通の人は実際には賭けられないでしょ?命なんて



ずっと引っ掛かって、タンスの隅にあった言葉


5月12日の読売新聞に、重松清さんと糸井重里さんの対談が載っていた


冒頭で糸井さんが

「中流の家の子は、平気で”死んでも”とか”命かける”とか言うじゃないですか。

何かを物語化するためには命まで持ち出さなければ自分の平凡さを脱しきれないんですよ」

これに対して重松さんが

「無理やり追い込まないとだめなんだよね」


日音協が盛り上がってる頃から、ずっと疑問に思ってたコトがある(もちろん今も)


「なぜ、みんなあんなにもトロフィーを欲しがるんだろう???」


良く、俺は言ってた


「100万掛けて1位のトロフィー獲るなら、50万でオーディオ付けて

残りの50万でアメリカ行くなり、もっと有意義に使えよ」


みんなはジョークだと思ってたみたいだけど、俺は本気でそう思ってたし、今も思ってる


身の丈ほどのトロフィーだって、せいぜい15000円あれば買える


そのトロフィーを獲る為に100万も200万も賭ける


小さな、本当に小さな栄光(栄光かどうかも疑問だが)


命を賭ける

トロフィの為に金を掛ける


どこか、分不相応なブランド物を欲しがる族(やから)と繋がる


「何かを物語化するためには○○まで持ち出さなければ自分の平凡さを脱しきれない」


○○=命(を賭けている自分)

○○=金(を掛けている自分)

○○=ブランド(を持っている自分)


長い間、漠然と抱いてた疑問が解けた


我思う故に我あり


この言葉の持つ意味合いは深いな・・・

人との会話の中で(そりゃそ~だ、一人じゃ会話にならないんだから)時々いつまでも引っ掛かる「言葉」がある


一応、わずかな金額とは言え文章を書いて対価を得ている身分として、俺は言葉や文章に多少敏感な方だ


昔々、まだ日音協が賑やかだった頃、メンバーを集めて会議をやっていた。

その賑やかさに翳りが見え始めた頃の会議で、あるメンバーがこんなことを言った。

「うちのお客はSPLに命を賭けてるんだ」


俺の司会がチャランポランだったことへのクレームだ

俺にとっちゃSPLはあくまでも「遊び」

でもオトナの遊びだからこそ「真剣」で面白い

真剣に遊ぶって言うのがスタンス

変えるつもりは毛頭なかった


この台詞に真っ先に反応したのが、俺の大好きな大阪のゴマシオ爺だった

「それがアカンねん!」

さすがにオヤジはわかってた

会議には20数名が参加してたと思うけど、多分俺と同じ意味で「それは違う」と異を唱えたのは

ゴマシオ爺だけだったと思う


まぁ~日音協の思い出話はどうでも良い・・・引っ掛かってるのはこの「命を賭ける」って台詞

俺はその日以来、どうもこの言葉がどこかに引っ掛かっていた


だってあまりにも胡散臭くないか?


何でSPLごときに命なんか賭けられるんだ?


今から10年くらい前の話・・・


引っ掛かってるだけで、別に普段気にしてるワケじゃないけど、何となくタンスの奥に確実に存在してた

「命を賭ける」って言う胡散臭く嫌な台詞


言葉に敏感なのは才能だと思う。俺ももっとその才能が欲しかった

この歳になっても芽生えない才能は、「無いんだ」ってやっと最近認められるようになった

いつか芽生えると思ってたんだけどな・・・涙


才能って言えば、小泉今日子さんの「読書力&感受力」や、サンボマスターのリーダーの「音楽理解力」

鈴木雅之氏の「唄力」、名前は知らないけど今井美樹さんのバックでドラムを最近叩いてる人の「リズム感」

その今井美樹さんの「空気感」ってか力

ゴマシオ爺の「のめり込み力&子供のまま力←これに関しちゃ俺も負けないけどね・・・笑」

・・・その他、とても書き切れないけど、世の中は才能に満ち溢れてる


話が反れた←でも、そもそも俺の文章なんて何の脈略もないんだから反れようがなんだけど


実は今朝の読売新聞を読んでたら、タンスの奥にあった「命を賭ける」って台詞が引っ張り出された


続く・・・






ものすごく久しぶりの更新・・・


俺は意外と義理・人情を重んじる方だ


仲間と思える人間も、みんな義理・人情に厚い


金銭じゃない


人と人との繋がり


ひとりで出来ることなんてたかが知れてる



カスタム屋を名乗ってはいるが(って言うか本業だけど)俺自身が出来ることなんて


大したことない


でも、俺には頼りになる友が日本全国に大勢いる


みんな仕事を通じて知り合った連中ばかり


類は友を呼ぶとは良く言ったもんだ


偏屈で頑固で変わり者・・・でもみんな純粋


心根の良い人ばかりだ


って言うか、そうゆう人としか本音で付き合えない


俺は人の好き嫌いが尋常じゃないほど激しい


カスタム業界に関わって長いけど、特にオーディオ関係のショップには


気持ちの純粋な人が多い


九州、大阪、名古屋、埼玉、茨城、西東京、千葉、そして大田原(栃木県だよ、念の為・・・笑)


みんな車好き、カスタム好きの偏屈野郎


すごく頼りになる


俺は多くの人達に支えられてる


今日も何人もの友の世話になった


寒いのに、遅くまで・・・文句も言わず笑顔で


本当にありがたい


面と向かうと照れくさくて言えないけど・・・みんなありがとう★




ベースは大好きな200系ナローDX3人乗り・ライトイエロー

カジュアルスタイル♪


Wall of Bass 製作開始


デビューは8月5日 ACG中部


甦れ!90’s♪

先日行われたオーディオのイベントで。10年ぶりくらいに「音質」のジャッジをした


世間では「あ!日音協の人でしょ」ってイメージだから、俺でいいのかな?って思ったけど

主催者さんの「問題ないですよ」の一言で受けちゃった


当日は快晴!審査は16台・・・結構しんどかったけど、久しぶりに楽しかった♪


自己主張の強い音

あ~この人は好きなんだな~って音

これはお店の押し売りだなって音

もっとガンバレ!って音

質感が素晴らしい音

タイト過ぎるかなって思うけど、魅力的な音


16台それぞれに良い意味でも、悪い意味でも特徴があった


本来「音」なんて好みの問題だから「審査」をするって事自体に

無理があると思う(俺はどんなにうまいって言われてもイクラを食う気にならない)


だから、正確さとかステージとか取付がポイントとなるんだけど

今回の審査には「音が出た瞬間のときめき」ってのがあった


これ、実はとても大事!第一印象ってすごく大事だと思う


好き嫌いは別として「魅力ある音」が良い♪

もっと音に個性があって良いと思う


最近つまらない雑誌の影響で「ノペ」っとした音が持てはやされてる

正直言って最悪・・・


何聞いても一緒

演じ手の感情も、勢いも、情熱も何も伝わってこない

ただ「耳触りが不快じゃない」だけ・・・

更に(ここ大事なトコ「音が小さ過ぎる!」

大きなアンプでも小さなアンプでも、その違いが判らない


どうも「Hi-Fi」って言葉に踊らされてる気がする


ある人が良い事を言った

「演者は自分のはHi-Fiだなんて思ってないよね」

その通り!!

もっと自分の感性で、耳で音を聴こうぜ!


俺はこれからも「俺の音」で勝負する

最近、オーディオがまた楽しくなってきた


色々試して来たけど、やっぱり「シンプル」が1番って結果になった

もちろん、これもいつ変わるかわからないけど今のVery Best


昨日、ある有名メーカーのコアキシャルスピーカーをちょっといじってみた


コンデンサーの変更・・・TWの裏に隠れてやがって交換するのも一苦労・・・

出てきやがった・・・ベビーチョコレートの粒みたいな電解コンデンサー


これをフイルムコンデンサーに交換♪ 

3.3μFを4.7μFへ・・・


激変!!価格が3倍以上に跳ね上がったほどの変わりよう!

これだからオーディオは止められない!


ま~コンデンサーの価格は160倍くらいになったかもしれないけど

(とは言っても5円が800円になったって話)


たったこれだけの作業で激変する!

大量生産される「工業製品」には出来ない、ちょっとした事

そこに手を掛けてやれば、良い音は聴ける


デジタル処理、タイムアライメント・・・ま~流行だからしょうがない


でも「あのスピーカーは音が良い」とかって判断する前に

ちょっと何かしてみようぜ♪ 

失敗したら、やり直せばいいじゃん

それだけの事


最近、よく思う

「簡単に考える方がよっぽど難しい!」

難しく考えて、それを補う為に理論武装して、なんやかんやいっぱい

詰め込んで、くっ付けて・・・あとは製品のせいにしてりゃ~楽だよね

はとは伝家の宝刀2本・・・「流行だから」「商売だから」


フロント2way+サブウーファー+4chアンプ

俺はとことんコダワル


最近「MT-X」を使った

メチャクチャ気に入った♪

超ご機嫌☆アンプらしい形、色、胸躍る音

ストレートで素直

ギリギリの高域

腰の据わった低域

中域の下がちょっと物足りないけど

これは取付のせいかもしれない

ネットワークのTWようのコンデンサーだけ、ちょっと

アップグレードしたら、高域の変なギラギラしたことの

角が丸くなってGOOD☆


いいね~!こ~ゆ~聴き手に「考えさせずに音楽だけを聴かせてくれる」

製品って。久しぶりにハマりそう!


オーディオって楽しい♪




俺の楽しみのひとつが、読売新聞・日曜日の

朝刊に載る「新刊書評」


活字中毒患者を自認してる俺だけど、小説の

類は「、所詮絵空事」って醒めてしまう部分があって

あまり読まない


「文学」って学問の定義も理解しきれない部分があるし


「学問」って言われた瞬間に、面白いものが型にハマってしまう

気がする

もっと自由に「活字」を楽しみたい




さて、小泉今日子さん

別にアイドルとして好きなわけじゃない


でも、この人凄い!!


週1回、この人の書評を読むのが俺の楽しみ

読売の朝刊に出てる(今朝のにも書いてある)


知らない人もいるだろうけど、小泉今日子さんは

ここに書評を書いている


鋭い!頭良い!そして何より「自分の言葉で素直」に書いてる


大抵「こう書けば頭良さそうに見えるかな」とか

「自分はこれだけわかってるぞ」的な書評が多い中で

(石原慎太郎の書評がまさにそれ。いとうせいこうは凄いけど

凄すぎて俺のレベルじゃ付いてけない)

まぁ~、俺もカスタムを語る時は似たようなもんなんだろうけど


最近、メールやブログを通じて「文章」を書く人が増えた


みんな「自分の事を語らせたら(書かせたら)」ビックリするほどうまい!

まぁ~しゃべりたいことを文章にしてるんだし、要所は「絵文字・顔文字」に

語らせちゃうって新しい手法が生み出されたからてのも大きな要因だけど


でも「不特定多数の人に、何かを説明する・伝える」ことに関してはまったくダメ・・・


小泉今日子さん

しつこいけど、この人の書評は本当に凄い(今週のより先週のが良かった)

素直でカワイイ人

そして聡明で透明

羨ましい・・・


劇団ひとり氏の文章にも衝撃を受けたけど

受け手としての小泉今日子さんの感性は驚嘆に値する


皆さんも是非、ご一読を

マジで素晴らしいよ☆