人との会話の中で(そりゃそ~だ、一人じゃ会話にならないんだから)時々いつまでも引っ掛かる「言葉」がある


一応、わずかな金額とは言え文章を書いて対価を得ている身分として、俺は言葉や文章に多少敏感な方だ


昔々、まだ日音協が賑やかだった頃、メンバーを集めて会議をやっていた。

その賑やかさに翳りが見え始めた頃の会議で、あるメンバーがこんなことを言った。

「うちのお客はSPLに命を賭けてるんだ」


俺の司会がチャランポランだったことへのクレームだ

俺にとっちゃSPLはあくまでも「遊び」

でもオトナの遊びだからこそ「真剣」で面白い

真剣に遊ぶって言うのがスタンス

変えるつもりは毛頭なかった


この台詞に真っ先に反応したのが、俺の大好きな大阪のゴマシオ爺だった

「それがアカンねん!」

さすがにオヤジはわかってた

会議には20数名が参加してたと思うけど、多分俺と同じ意味で「それは違う」と異を唱えたのは

ゴマシオ爺だけだったと思う


まぁ~日音協の思い出話はどうでも良い・・・引っ掛かってるのはこの「命を賭ける」って台詞

俺はその日以来、どうもこの言葉がどこかに引っ掛かっていた


だってあまりにも胡散臭くないか?


何でSPLごときに命なんか賭けられるんだ?


今から10年くらい前の話・・・


引っ掛かってるだけで、別に普段気にしてるワケじゃないけど、何となくタンスの奥に確実に存在してた

「命を賭ける」って言う胡散臭く嫌な台詞


言葉に敏感なのは才能だと思う。俺ももっとその才能が欲しかった

この歳になっても芽生えない才能は、「無いんだ」ってやっと最近認められるようになった

いつか芽生えると思ってたんだけどな・・・涙


才能って言えば、小泉今日子さんの「読書力&感受力」や、サンボマスターのリーダーの「音楽理解力」

鈴木雅之氏の「唄力」、名前は知らないけど今井美樹さんのバックでドラムを最近叩いてる人の「リズム感」

その今井美樹さんの「空気感」ってか力

ゴマシオ爺の「のめり込み力&子供のまま力←これに関しちゃ俺も負けないけどね・・・笑」

・・・その他、とても書き切れないけど、世の中は才能に満ち溢れてる


話が反れた←でも、そもそも俺の文章なんて何の脈略もないんだから反れようがなんだけど


実は今朝の読売新聞を読んでたら、タンスの奥にあった「命を賭ける」って台詞が引っ張り出された


続く・・・