春樹本いろいろ  | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.



この数か月、本を読んでも読書メーターに記録するのが面倒で
読んだ本のうち、1月は半分くらい、2月は3分の1くらい、そして3月以降は
たぶん1冊も記録していない。ま、実際あまり読んでいなかったけど。

でもいくつか読んだうちの村上春樹の本はなかなか良かったので
記録しておこう思います。
もう時間がたちすぎて忘れているものもあるけど。


*翻訳もの・洋書

「本当の戦争の話をしよう」

ティム・オブライエンの短編集を、村上春樹が翻訳したもの。
以前「村上春樹ハイブ・リット」を読んだ際に、いいなと思っていた作家で
ようやく読めました。
実はもう数か月たってしまったのでほとんど覚えていないけれど、
日本人の感覚として共感しにくい部分もあるかな。
ハイブ・リットで読んだ「レイニー河で」が私には一番良かった。

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)/文藝春秋

¥724
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「バースディ・ストーリーズ」

これは以前に感想を書いたように思うけど、また読みました。
特に「ムーア人」には、号泣しつつ何度も繰り返し読んだ。
友人に読ませたら「すごくいいとは思うけど、泣くほど?」と。
う~ん、とにかくもう私のハートにはぐっさり刺さるのよ。
車の運転中に思い出して、なみだボロボロこぼしながら運転したこともある。
どこかおかしいんだろうか、ワタクシ・・・。

バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)/中央公論新社

¥1,080
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「Birthday Stories」

あまりにこの「ムーア人」が好きすぎて、原書で読んでみたいと探したら、
なんと米国で春樹セレクトの短編集として、ちゃあんと出版されていたのでした。
で、それを手に入れて読みました。
私って本当に英語ができないんだわと実感しつつ、時間はかなりかかったけど、
ものすご~く満足。原作もやはり(私なりに)よかった。うん。

Birthday Stories: Selected and Introduced by Ha.../Harvill Pr

¥2,392
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「The Elephant Vanishes」

これが私が何度も繰り返し読んでいる短編集「象の消滅」の洋書版。
アメリカで出版されたこの短編集は、のちに逆輸入みたいな感じで
このセレクションと同じ内容・順番で日本で再度出版されたのです。
「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて」と
「午後の最後の芝生」という私の大好きな2編をこれまたどうしてもどうしても
英語版で読んでみたいと思って。
やっぱり私は英語が苦手なんだわ、と実感せざるを得なかったけれど
私のレベルなりにとても良いものを感じました。


The Elephant Vanishes: Stories (Vintage Interna.../Vintage

¥2,044
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「象の消滅」

日本語版。何度となく読んでいますが今回は英語で読む前と
読んだ後で分からなかったところを確認することを目的に読んだ。
日英それぞれ読んでみて、翻訳者の力量というものを考えさせられました。
大変に責任の重いことですね、改めて思う。

「象の消滅」 短篇選集 1980-1991/新潮社

¥1,404
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「誕生日の子供たち」

再読ですが、やはりこれも私のとても好きな短編集です。
別の本でカポーティの原文の一部を見たのですが、いやはやこういう
凝った英文を書くのがカポーティなら、もういくら翻訳者が優秀だろうと
原書で読まない限り本来の感動は得られないだろうと実感しました。
原文で日本語を読むのと同じように理解できる力があったら
どんなに良いだろうと思います。
そうしたらおそらく私の一番好きな作家はカポーティになると思う。
もちろん日本語でも十分堪能できはするんだけど、でもね~。

私なりに、私の好きな小説が万人受けするかそうでないかぐらいは
判断がつくけど、これは多くの人の心を打つと思う。
これを読まずに人生終えないようにしてください。ぜひ。


誕生日の子どもたち (文春文庫)/文藝春秋

¥648
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「ハルキ・ムラカミと言葉の音楽」

これは村上春樹の作品ではなく、翻訳家のジェイ・ルービン氏による
村上春樹とその作品についての本。
私はこの手の本は印象に影響を受けがちなので読まないことにしているのですが
あのジェイ・ルービン氏なら特別と思って読みました。
もう絶版なのか、私が買おうと思ったときにはアマゾンマーケットプレイスでは
5000円の値がついていましたが、私は定価以下でヤフオクでゲットできました。

かなりいいです。これも万人向けではないだろうけど、
村上文学がお好きだったらぜひ、とお勧めします。
ありがちな書き手の独自の(あるいは勝手な)解釈ではなく、
根拠があったうえで書かれていて、他とは一線を画す気がします。

同日追記)肝心なこと!この本の翻訳は村上春樹・・・だったら面白いけど
そうではなくて、畔柳 和代さんという方で調べてみたら結構翻訳をなさっている
文学者さんでした。
この方の翻訳が実に読みやすくていい感じだったことを一言追記しておきます。


ハルキ・ムラカミと言葉の音楽/新潮社

¥3,240
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*エッセイ他

「雑文集」

タイトルのとおり、あちこちで書いたエッセイなどをまとめたもの。
連載をまとめたものとは異なり、本当に様々なメディアのために
ばらばらと書かれたものなので、同じような内容が何度か出てきたり、
あるいはまったく関連性のないものが並んでいたりして
それがなんとなく私には違和感残します。

多分、ジェイ・ルービンさんの本とか、このあとに出てくるムック本などを
立て続けに読んだ影響がかなり大きいと思うのですが、
誰かから何度も何度も繰り返し同じ話を聞かされているような、
そんなイメージで、読んでいるうちに倦怠感が出てきてしまった。

久しぶりの村上春樹・・・だったら楽しめた??いや、私はもともと
寄せ集めみたいな作品集は文学に限らず、音楽系でも好きじゃないから
やはり同じような印象だったかもしれないなと思う。


村上春樹 雑文集/新潮社

¥1,512
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「村上春樹ブック 「文學界」4月臨時増刊 」

これもヤフオクでいくつも見かけたので興味がわき調べてみたら
結構評判が良かったので購入。
インタビューやら書下ろし短編やら作品の英訳やら。
村上春樹とかかわりのある方たちのイラスト展などなどいろいろ。
前述したルービン氏の作品や「雑文集」など村上春樹の作品(つまり小説)そのものではなく
村上春樹の内面に本人または他人が迫る、と言ったものが続いたところに
この1冊でとどめ、という感じ。
同じような内容のものを続けて読んだことで、好きが嫌いに変わりかける
ぎりぎりのリミットだったように思う。
この本はこの本でよくできているのですよ、もちろん。
でも似たようなものを続けて読むことは、私にとっては決して
良い結果をもたらさないということが不本意ながら理解できたのでした。


村上春樹ブック 「文學界」4月臨時増刊/作者不明

¥850
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「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」

以前から読みたかった作品です。
読むというより「見る」かな。
陽子夫人の写真は「うずまき猫」などでも披露されていますが、
ここにもたくさん掲載されています。
(上記の村上春樹ブックにも掲載されていた)
とてもいい写真を撮る方なのですね。
村上春樹の文章は本当に短いけれど、ああお酒がわかるっていいわね、と
思わせてくれます。
でもこれがさらに先述したエッセイや解説本の最後に読んだものなので
意識して流し読みに徹しておいた。

それにやはりこれは写真の印象が圧倒的。
とにかく美しい素敵な作品がたくさん掲載されていて、やはりヨーロッパ
最高!と思いました。
こういう風景の中に日常があるなんて羨ましすぎる。


もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)/新潮社

¥562
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以上、村上春樹への一言感想文覚書でした。