私の好きな本Ⅵ 童話・民話編 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.


絵本との境目が微妙ですが、国内外のお話問わず
民話や昔話なども含め、しみじみといいお話はとても好きです。


「むしのすきなおひめさま」

これはどの程度認知されているお話かわかりませんが、
民話ものでは一番好きかも。

毛虫などを集めては育てるお姫様。
皆から陰で変わり者と言われていたのですが
最後、孵化した美しい蝶が虫かごから次々に飛び立つ
というシーンが印象的なお話。

私は「虫コワ~イ!」とパニックを起こすことのないオンナ。
ファーブル昆虫記なども愛読していたので共感できるというかなんというか。
虫よりも私が怖いのは、色のついた和魚・・・金魚とか鯉ですね。
熱帯魚は平気なんだけど。
そして鳩とニワトリの目と脚が怖いです。
寺院などで人に慣れた鳩が寄ってくると固まります。


「ごんぎつね」
「泣いたあかおに」

誰もが知っている、そして誰もが涙した民話の定番ですよね。


「雪渡り」
「よだかの星」
「やまなし」
「なめとこ山の熊」
「虔十公園林」

すべて宮沢賢治の童話です。
教科書でもおなじみのものもありますね。
賢治作品はどれも好きですが、中でもこの短い5編は大好き。
「雪渡り」は特に好きな作品です。



「いやいやえん」
「かえるのエルタ」
「らいおんみどりのにちようび」

「ぐりとぐら」でおなじみ、中川李枝子・山脇百合子姉妹の作品です。
本好き家庭の本棚には必ず置いてありそうな・・・。
このお二人の作品も食べ物がおいしそうなんですよね~♪
そして子供たちと動物との交流や冒険がとても楽しい。
「いやいやえん」が一番有名ですが、他の2作も夢とワクワク感がいっぱいで
読んでいる時も読んだ後も・・・あるいは思い出した時にもとても幸せな気分になります。



いやいやえん―童話 (福音館創作童話シリーズ)/福音館書店

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かえるのエルタ (福音館創作童話シリーズ)/福音館書店

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らいおんみどりの日ようび (福音館創作童話シリーズ)/福音館書店

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「赤いろうそくと人魚」

ちょっと怖いけど、印象的なお話。
大人になってから、いわさきちひろさんが挿絵のものを手に入れました。
私のお宝です。


赤い蝋燭と人魚 (若い人の絵本)/童心社

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「エルマーのぼうけん」

これも好きだったお話。
子どもが冒険するお話って、食べ物のお話と同じくらい好きです。
この前英語版を手に入れた。いつか読む日が来るかも・・・。


エルマーのぼうけん 3冊セット (世界傑作童話シリーズ)/福音館書店

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「アンデルセン童話集」

私のアンデルセン童話はいわさきちひろさんの挿絵でそれはそれは美しかった。
この組み合わせが私の基本なので、他の方の挿絵作品を見ると(偽物・・・)と
ついつい思ってしまいます。スミマセン。
この挿絵をまねしようとした幼きマリア画伯の落書きも各ページにいっぱいだ・・・。

「マッチ売りの少女」「空とぶトランク」「雪の女王」「えんどう豆の上に寝た
おひめさま」「みにくいあひるの子」「赤い靴」が、マイベストかな。
大人になってから読んでみると結構救いのないお話が多くてびっくりでしたが、
好きな気持ちは変わりません。


あかいくつ (いわさきちひろの絵本)/偕成社

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「アラビアン・ナイト」

小さいころはシンドバッドとかアリババ、アラジンなどをばらばらに
読んでいましたが、小5の時に1冊にまとまったものを買ってもらいました。
冒険ものはやはり好きでしたね。
この本を買ってもらった日は具合が悪くて学校を休み、病院に行ったら
「自家中毒」と言われたのでした。
吐き気と高熱の中、それでも母の目を盗んでお布団の中で夢中で読んだ
そんな記憶とともにある本です。

そうそう、この本!↓結構立派な装丁で重量感のある本ですが当時は500円程度でした。

少年少女世界の文学 1 2版 古典編ーカラー名作/小学館

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「幸福の王子」

最近文庫で読み直しましたが、とても好きな作品です。
持っていた絵本の挿絵が「アンデルセン童話」と同じくいわさきちひろさんだったためか
実を言うと「わがままなおおおとこ」ともども、かなり長いことアンデルセンの
童話だと思っていました。オスカー・ワイルドですよね、念のため。


「ヘンゼルとグレーテル」

グリム童話です。
結構残酷なお話なのですが・・・なにしろ「お菓子の家」が出てくるのですもの。
私好みに決まっています。



「星の王子さま」

ワタクシのライフ・ワーク。
童話と言ってよいのかわかりませんが・・・。
新訳もかなりの数読んでまいりましたが、やはり内藤濯先生の訳文が
デフォルトとして刷り込まれています。
内藤訳だけでもバージョン違いで4冊持っている・・・それがコレクター魂
???・・・正しいかどうかは別だけど。


星の王子さま―オリジナル版/岩波書店

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まだまだありますがキリがないのでこのあたりで。
異常が幼少期から現在に至るまで、ワタクシが長きにわたり愛読している数々でした。
今改めて整理してみると、幼児期~中学生時代に好きだったものは、
生まれながらの性別や国籍のように不変みたいだ。
その後に読んだ作品は自分の中でも流行り廃りがあったりしたけれど、
この時代に読んだものの印象と愛着は多分永遠に変わりそうもないからね。