「1Q84 BOOK3」 村上春樹 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.


読み終えました。とりあえず期限内に済んでよかったよかった。
でも急いでいたからということもあるけれど、やはり読ませる力が
すごいというか・・・読まずにはいられない、本を閉じることが
できない・・・という感じで、これも昨晩一気読みでした。

でも好きか嫌いか聞かれたら、まあまあ・・・かなあ。
すごく好きなところと、これはないだろう、って部分の
コントラストが私の中に、ものすごく強くあります。

まずは青豆とタマル、青豆とリーダーのハードボイルドミステリー的な
会話部分は、ややうるさくはあるけど結構好みなんですよね。
ものすごくアメリカンなハードボイルド小説という感じですが。
(やはりヨーロッパ系のものの方がより、好きだと思う。)

ただ、ファンタジー的な要素がそういったハードボイルドな会話と
そぐわない気がしました。
ブラッドベリとか萩尾望都の描く世界でだったら、たとえば
心当たりもないのになぜか受胎してしまった・・・なんていうお話も
すんなり受け入れられると思うけど、村上作品ではとても違和感が残ります。

そして「世界の終わりと・・・」のやみくろもそうだったし、今回の
リトルピープルにしてもそうなのだけど、名前がラブリー?過ぎて
邪悪なイメージが全く湧いてこない。
それが狙いだとしてもその意義は私にはわからない。

で、これ・・・ハッピーエンド???
まさかこうなるとは・・・必殺仕置人だったことは
あちらの世界でのことだからいいってことなのかしら???
最後は多分赤坂プリンスですよね・・・その最上階でってのは
確かに84年的な選択肢ではあるけど、なんか嫌だわ~と思ってしまいました。
青豆の生き方とは対極にあるような気がするけど。
・・・なあんてことは考えてはイケナイんだろうな。

恋愛小説として読んでいる方にはこの終わりで良かったのかな?
私にはこれは恋愛小説とはとても思えないけど。
そういう中で、村上春樹のどこが好きで、どこが苦手なのか・・・なんとなく
なんとな~く、整理できてきたような気がするな。

でもなんだかんだ言っても、読んじゃうんだよね。
それも結構面白く。やはり好きなのでしょう。
文句ばかり言っているみたいだけど、何を読んでも「いい!」というのが
ファンというわけではないだろう。
考えてみればこの作品の中にどれだけのジャンルやテーマが詰まっているのか?
小説があと3つや4つ書けそうなくらいのものがあるように思いますし、
こういうタイプの作品は、やはり今まで見たことなかったなとも思います。

「ねじまき鳥・・・」の牛河さんが再登場して、このキャラクターは
あの時よりもかなりよかった。
そうだ・・・脇を固める人達に今回わりと魅力があるんですよね。
村上作品では主人公も含めほとんどの登場人物に共感できないのだけど、いつもは。

ほかには・・・読書好き・映画好きには「ああ、あの作品からね~!」だとか
村上春樹しか読まないという方ならば「あの作品ゆえに生まれたこの部分か!」
なんていう、コアなお楽しみもあると言えるかな。
読者がテストされているのかもしれないけど。


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