「十月の旅人」 レイ・ブラッドベリ | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.


一体いつになったら読み終えるんだろう・・・と思っていましたが
ついに先ほど読了。
あと短編2つ残すのみと気がついたのでちょっと気合入れました。

ブラッドベリの過去の短編で翻訳されていないもののいくつかを
まとめて発表したもので、発表当時はもちろん本邦初翻訳という
価値もあったと思いますが、時を経て今はまたさらにいくつかが
別の翻訳家によって訳されているようです。

わりと速読なのでその気になればこの程度の厚さの本ならば
多分3時間あれば読めると思うけど、たま~にこんな感じで
読むのに時間がかかる作品と出会うことがある。

理由はなんだろう?
いくつか心に残る怖い作品(「10月のゲーム」とか
「すると岩が叫んだ」とか・・・本当に怖い)もありましたが・・・。

私の好きなブラッドベリの作品の特徴を考えてみてわかったのは、
多分私はブラッドベリの作品には絶望感よりも、
心が踊るようなものを求めているんだろうということでした。

そういう本は、読み始めて数行でもうすっかりその世界に
魂が行ってしまいます。
「たんぽぽのお酒」、「塵よりよみがえり」、「火星年代記」
「恐竜物語」などなど・・・みんなそうだった。
そういうことなんだよね、多分。
よくよくわかった気分の夜でした。



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