「17歳の肖像」  (DVD) | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.


数日前に見たDVDです。
娘のお気に入りの映画のひとつだそうで、ママに見てもらいたかったのよ~♪と
借りてきてくれたので、見ないわけには行きません。

17歳のジェニーはオックスフォード大学を目指す優等生。
両親は中産階級のようで、父親はとにかく「オックスフォードに入るため」に
さまざまな課題を彼女に与える。また、彼女も良く応えている。
とはいえ父親が望むのは彼女の幸せ(ただし父親の考える幸せ)なので
とにかく学問さえ身に着ければであったり、将来彼女に不自由な思いをさせない
男性がいるなら学問がなくても、と目標はただひとつ「幸福」であっても
その手段や形が時にブレてしまうところがなんとも面白い。
そんなジェニーが30代のディビットと恋に落ち変わってゆく。

雨の降る日、チェロを抱えて歩くジェーンに近寄ってきた車に乗っていたのが
ディビット。
「君のチェロが濡れるのが忍びない」と、躊躇する彼女にチェロだけを車に乗せ
彼女には車の横を歩くように言います。
結局彼女は同乗し、チェロやクラシックに詳しいディビットに惹かれることに。
このシーンがとても美しいです。
そして1960年代のイギリスの風景・・・本当に素敵です。

・・・でもこうやってあらすじを追おうとすると、本当に陳腐な
青春物の映画のように思えてしまうのでやめたほうがよさそう。

結果としては悲恋となり、ひどい男だ!と罵ることもできるけれど
自分自身の選択を信じているためか、そういう恨みとか責任転嫁の
様な後味の悪いものが見る側に全く残らないところも良かった。
魅力ある人生は自分の手で・・・ってことですね。
そういう点は大いに共感します。
ただこの選択は単に不良少女で終わってしまうパターンのほうが
多分多いから、知性あるいは教育(この映画の原題でもある)は
不可欠なはずですが。

後半がちょっと駆け足だったような印象なのももったい気はしましたが
中退を決意した彼女への二人の教師の全く異なる対応をはじめ、
違う世界に生きる二者の対比があちこちにちりばめられ、
思った以上に良い余韻を残してくれる映画でした。

21世紀のオードリーと称される(らしい)ジェーン役の女の子が
とてもかわいらしく、特に制服姿は最高に良かったけれども、
ディビット役の俳優さんもハンサムではないけれど
憎めない、そしてちょっと寂しげな印象を残すろころが
「第三の男」のオーソン・ウェルズとイメージが重なりました。



17歳の肖像 コレクターズ・エディション [DVD]/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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