あとがきと思われるものが数編で、40~60歳代に書かれたもの。
共通しているのは、ブラッドベリ流の小説作法といえるかな。
作家を目指す人に向けての具体的な彼流の方法を、
ブラッドベリが怒涛のごとく語ります。
すごいパワー!すごい勢い!
これがブラッドベリ、そしてその作品だったのですねえ。
作品創作の過程は、ブラッドベリの人生そのもので、
誰もあの世界を凌駕できないわけがわかったかも。
昨日読んだようないくつかの初期の作品については、ブラッドベリ本人も
どうも満足していなかった様子が読み取れ、なるほどね~と私なりに納得。
そういう意味でもなかなかのタイミングだったし、小説作品以外は
殆ど読んだことがなかった私にとってはかなり満足のいく一冊だった。
好きな小説を書く作家の人となり、裏側を知るのは興味深い。
この人になぜ惹かれるのか、共感できる部分が何なのか・・・
それを明確にすることはつまり、自分自身を知ることなのだと、
本の感想を(ほぼ正直に)書くようになってから気がついた。
意外にも気づかずにいた自分自身の深層が現れてきたりすることがある。
それにしても・・・形は違えど村上春樹もブラッドベリも
同じように自分の内側を掘り起こす作業をしていることはとても面白い。
自分の経験や、そこから生まれた価値観やらなにやらが不明瞭なままでは、
創作などできないってことなのかな。
ブラッドベリがやってくる―小説の愉快/晶文社

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