星の王子さま・スペイン語バージョンⅡ | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

昨日に続いて、スペインのスペイン語バージョンです。

(ラテンアメリカのスペイン語バージョンもあるのよ~♪)


まずは表紙から



Maria maniatica



新書版で、中身はわら半紙の廉価版です。

もう値段も覚えていないけれど、たぶん

安価だったことでしょう。

これも20年ほど前スペインで購入しました。


そしてこれ↓が昨日と同じく

「空の星をごらんなさい・・・」の部分です。

3人称を使って、丁寧な言い方で書かれています。


Maria maniatica


ちなみに、昨日のスペイン語の同じ場所は

こんな感じ↓でした。

スペイン語が分からなくても違いはわかると思います。



Maria maniatica


スペイン語からたとえばアジアなど、全く言語形態の

異なる言葉に翻訳する場合はまだしも、

フランス語とスペイン語のように、ラテン兄弟の言語でも

原文とはことなる文章になっているのは大変に

興味深いです。

なぜ、原文のとおり、今回のスペイン語の翻訳者は

2人称を使わなかったのでしょうね??


↓これが、へびと語る王子さまの挿絵です。


Maria maniatica



挿絵自体はほぼ原本に忠実ですが

時々手直ししたような跡が見られます。

また、左右が反転しているものもあったりして

どういうわけなのか、不思議でしょうがない部分も。



"!Bueno, vete ya! Quiero bajarme."

これが、今日の翻訳。


"Ahora ya vete …quiero bajarme otra vez."

こちらは昨日の翻訳ですね。

「otra vez」という「もう一度」という意味の単語が

入っていましたが、ご覧のとおり、今回のものには

入っていません。


フランス語バージョンで確認したいけど、

今手元にないので、また日を改めて検証します。


でもこんな違い、面白いし不思議ですよね。


buenoとか ahoraという単語は、それぞれ単独で

良いとか今などを意味しますが、こういう感じで

会話に使われるのは、話を転換したい時でしょうか。


「さあて」「それじゃ」みたいなニュアンスですね。

これだって、たぶんフランス語では似たような

単語が使われていたはずなのに、なぜあえて

違えたのかが興味深いです。


やはり、翻訳って、単に訳すことだけでなく、

訳者自体が、その人のイメージ、世界を

展開させていくものなのかもしれません。

単に語学力だけではできないものなのでしょう。


いかがでしょうか?

ワタクシのコレクション、まだまだ続きます。