義時殿、お前はナニサマ? | 芳村直樹のブログ

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注意●ネタバレあり
◎大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
第38回『時を継ぐ者』あらすじ&感想その4

北条義時〈小栗旬〉


火曜日にアップしたブログ
「あらすじ&感想その1」最後の部分

尼御台に土下座をさせてしまって
「義時殿、お前はナニサマ?」
という話のつづきです

場面としては
鎌倉殿・源実朝が
執権・北条時政の邸を訪ねています

鎌倉幕府というのは
専制君主・鎌倉殿が No. 1であり
御家人を代表して
鎌倉殿の政を補佐する 執権は
いわば No. 2といえます

北条義時は
執権邸の周りを兵で囲み
攻め込もうとするわけですが、
何の権限があっての行動なのでしょう?

三浦義村を送り込んでの内偵調査(スパイ)
はたして(No. 3ともいえる)文官たち
大江広元、三善康信、二階堂行政らの
合議に基づいた行動なのでしょうか?

むしろ義時の不可解な動きのほうが
無理矢理 執権を失脚させるため
謀反をでっち上げたようにも感じられます

で、

結局は
初代鎌倉殿・源頼朝の御台所
北条政子の懇願によって
ことが収まります


そして
さらに
信じられないシーンが
登場するのです


鎌倉殿・源実朝〈柿澤勇人〉



実朝「時政の処分は軽くしてやってくれ」

義時「しかし、謀反人でございます」

実朝「手荒なことは一切されなかった

私は全てを忘れようと思う」

義時「‥‥‥」

実朝「頼む 私が請うておるのだ」



なななんと

鎌倉殿まで頭を下げさせます

「義時殿、お前はナニサマ?」

鎌倉幕府 絶対No. 1の鎌倉殿が
無役の御家人・北条義時に頭を下げる

こんな信じられないことが起こっているのです

で、

いよいよ文官3人衆に義時を加えた評定

大江広元〈栗原英雄〉義時

三善康信〈小林隆〉二階堂行政〈野仲イサオ〉


広元「梶原景時、比企能員、畠山重忠

これまで謀反を企んだ者は

皆 討ち取られております

北条殿だけが なぜ 許されるのか

異を唱える者も出てくるでしょう」

康信「しかし鎌倉殿のご意向を無視するわけには」

行政「厳罰に処すべきですな どこぞへ流罪では」

広元「よい落とし所かもしれんな」

康信「伊豆に帰っていただくのが良いのでは」

行政「手ぬるい」

康信「あのお人が伊豆で頼朝さまを助けたから

今日の鎌倉がある その功は誰もが認めること」

広元「いかがかな?」

義時「息子として礼を申し上げる」

康信「では伊豆で」


ね?

最後におかしな発言でしょ?

義時は何の権限があって

この評定に同席したのでしょう?

もしかしたら「息子として」

オブザーバー参加でしょうか?(大爆笑)


僕が言いたいこと


「義時殿、お前はナニサマ?」


ま、

とにかく

三谷ワールドにおける

北条義時は

ずっと長いこと

権限がはっきりしないまま

幕政に参画してきたわけです


すべて自分の思い描いた通りに

持っていきたがる

ワガママな男ですよね


尼御台

さらには

鎌倉殿まで

自分に頭を下げさせる


驚きです


早くも独裁者の片鱗をうかがわせています


まだまだ続きますぜー