注意●ネタバレあり
◎大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
第38回『時を継ぐ者』あらすじ＆感想その５
「義時殿、お前はナニサマ？」の続きです
大江広元
「梶原景時、比企能員、畠山重忠
これまで謀反を企んだ者は 皆
討ち取られております」
この発言
なんだかおかしいように思うんです
一つ一つWikipediaを読んでみましょう
梶原景時は謀反を企んでいません
正治元年(1199)11月
御家人66名の連判状により追放
つまり御家人たちから嫌われたわけです
そして翌年(1200)正月
景時ら一族は、京に上る道中で
在地武士の襲撃を受け滅亡しています
表向きは
幕府に討ち取られたわけではありません
三谷ドラマでは
頼家による首実検が行われますから
頼家の命で討ち取ったと考えてもよいでしょう
比企能員も謀反を企んではいません
Wikipediaでは
比企が頼家に時政追討を承諾させる
という前提がありますが、
ドラマでは それもなく
建仁３年(1203)９月２日
突然、北条時政が比企能員を殺害する
いってみれば北条によるクーデターです
すなわち比企能員は
謀反を企んで討ち取られたわけではありません
畠山重忠こそ謀反はでっち上げ
武蔵国の利権をめぐって
元久２年(1205)６月22日
畠山が北条時政、義時に滅ぼされる事件です
大江の言う
「謀反を企んだ者は皆 討ち取られる」
そんな例は一つもありませんでした
で、
もっと調べてほしいのは
これは
三谷ドラマでの話ですが
頼家の長男・一幡は
義時の命で殺されます
実行犯は義時の下人・トウ
そして
伊豆修善寺に隠遁した
鎌倉殿・源頼家も
義時の命で殺されます
実行犯は義時の下人・善児、トウ
こちらも結局トドメはトウです
こんなことが許されていいのでしょうか？
ぶっちゃけ
鎌倉殿２代目源頼家を廃し
幼い実朝を擁立すること自体が
謀反のように思います
まさに「義時殿、お前はナニサマ？」です💢