キーマンは八田殿 | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです


注意●ネタバレあり
◎大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
第38回『時を継ぐ者』あらすじ&感想その2


写真左から

北条時房〈瀬戸康史〉北条泰時〈坂口健太郎〉

北条義時〈小栗旬〉八田知家〈市原隼人〉


時房「父上はこれからどうなるのです?」

義時「このようなことをしでかして

許すわけにはいかぬ」

泰時「どうされるおつもりですか?」

義時「お前は口を出すな」

泰時「ならば何故 連れて来たのです」

義時「口を挟まずに そこで見ていろ」

時房「父上には死んでほしくありません」

義時「太郎(泰時)これが私の覚悟だ

鎌倉を守るためには父も子もない」


僕は泰時の意見に全面的に賛成です

義時は勝手過ぎます

ここに来る前、御所を出る際に

自分の覚悟なり、父上の処分の方針なりを

時房、泰時に説明しておくべきです

「口を出すな」

「見て学べ!」とか

何をカッコつけているんでしょうか?

まるで合議制の精神に欠けた

これぞ独裁者指向に感じます


初〈福地桃子〉

ま、そのへんは

泰時の妻・初のほうが頭が良くて

「義父上は、自分のようになるなって

言いたかったの だからあなたを呼んだの」

鋭い解釈をしておりますよねー


これはこれで面白いです




僕が注目するのは

八田殿です



泰時「父上は間違っておられます」

八田「いい加減にわかってやれ

このお人は 今まで何人も

御家人を謀反の咎で殺してきた

親だからって許したらどうなる?

御家人すべてを

敵にまわすことになるんだよ」


そう・・八田殿のおっしゃる通り

義時はそれが怖いわけです


八田「構うこたぁねぇ 首 はねちまいなよ」


うーむ 難しい 八田殿発言の本心


もしかしたらもしかして


選択すべき「誠の覚悟」

つまり

「御家人すべてを敵にまわす覚悟」を

義時に迫っているのかもしれません


カッコばかり気にする義時を見て

八田殿はじれったく感じていることでしょう



自害しようとする時政を

止めて助ける八田殿

八田「息子で無くて悪かったな」

このセリフに

八田殿の全ての想いがこめられています

北条時政〈坂東彌十郎〉


この大切なシーンを

忘れてはいけません


三谷ワールドにおいて

北条時政の命を救う

そのキーマンは


八田知家!!!ということなのです!!!