江戸城外濠
飯田濠について
もう少し書き加えます
現在JR飯田橋駅の
東口に架かる飯田橋と
西口に架かる牛込橋の間の部分が
かつての飯田濠ですが
暗渠となっていることは
前にも書きました
飯田濠暗渠の上には
親水公園(のようなもの)が
造られています
でも
安心安全な水が流れているわけではなく
所々に
汚れた水溜まりがあったりで
公園としては
あまり機能しているとは言えません
せっかくの緑地帯が
ちょっともったいない気がしました
管理が中途半端に思えるのは
千代田区と新宿区の
区境線の引き方にも
問題があるのではないかと感じます
この区境線は
今まで気づかなかったこと
僕にとっては新発見!なので
地図に書いておきます
緑に塗った部分が親水公園です
赤い線が区境線です
JR飯田橋の駅ビルである
ビルAの住所は千代田区飯田橋
ビルBの住所は新宿区神楽河岸です
どちらのビルも
1~2階はレストラン等が入りますが
ビルAは
上層階が住宅棟になっていて
ビルBは
上層階が東京都の役所だそうです
外堀通りから見た
公園の緑地帯と二つのビル
写真左側がビルA(千代田区)
写真右側がビルB(新宿区)です
公園の一角に石碑がありました
●牛込揚場
>説明文コピー
江戸時代には海からここまで船が上ってきた。全国各地から運ばれてきた米、味噌、醤油、酒、材木などがこの岸で荷揚げされたので、この辺は揚場と呼ばれた。
昭和47年に都の市街地再開発事業として、ビル建設が決定され飯田濠は埋め立てられることになったが、濠を保存してほしいという都民の強い要望から、ビルの西側に飯田壕の一部を復元すると共に、以前水面があったことにちなんで 約230mのせせらぎを造った。
外濠の水は、このせせらぎの地下水路を通って昔のとおり神田川に注いでいる。
昭和59年3月 東京都
牛込橋の下
先に書いた地図で
←Cを撮った写真です
牛込濠から飯田濠へ流れ込む箇所は
段差があります
この段差は
江戸時代からあったもののようで
つまり
江戸湾や大川(隅田川)方面から
神田川に乗り入れてきた船舶も
飯田濠どまりだったものと思われます
地図で
D→を撮った写真です
現在でも
飯田濠の水は
公園の下を暗渠として流れ
飯田橋の先の神田川に
合流しているわけです