東京大神宮 | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです




千代田区富士見2丁目に鎮座する
東京のお伊勢さま
東京大神宮について
レポートします (^^)

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伊勢神宮は
東国の人間にとっても
憧憬的な魅力があり
一生に一度は訪れてみたい場所の一つ
と答えるかもしれません

しかし
いざ実際の伊勢参りとなると
そう簡単に行ける距離でもありません

僕は一度だけ
小学生の時に
母親の仕事の出張に便乗して
連れていってもらいましたが

はたしてこの先
自らの意志で伊勢神宮まで
再び出向くことがあるかどうか考えると
その確率は非常に低いような気もします

ここ東京大神宮を参拝すれば
伊勢参りをするのと
同じご利益があると聞けば
その便利さに甘えてしまうのも
仕方ないことですし

そのための遥拝所なのですから
それで何の問題もないんですよね

だけど
伊勢神宮までの行き帰りが
時間的にも金銭的にも
余裕を持ってできるような身分に
なってみたいものだ
というのが本音です orz.


***


神宮(伊勢神宮)の位置づけは
時代とともに変化してきました

そもそもは
皇祖神(皇室の祖先)
天照大神(あまてらすおおみかみ)を
祭神として祀りますから
おそれ多くも皇室の氏神さまです

中世に入り
その存在意義が
王家の氏神から
日本国全体の鎮守となり
広く一般に信者を求めたのは
財政難だったのかもしれません

江戸時代には
「伊勢講」が組織され
「お蔭参り」という名の
集団参拝が行われたようですし

また全国各地
もちろん江戸にも
神宮内宮を総本社とする
神明神社や天祖神社が創られ
「お伊勢さん」と呼ばれて
庶民の信仰を集めていたといいます

***

明治維新になって創建された
この東京遥拝所(現在の東京大神宮)は
それらの
神明神社や天祖神社とは
ちょっと位置づけが
違うのかもしれませんね

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江戸時代には庶民に親しまれていた
伊勢神宮が
王政復古で
また再び天皇家の神宮に
戻されたように思います

***

明治5年(1872)開設された
神宮司庁東京出張所
(伊勢神宮と教部省との連絡事務所)と
東京神宮教会
(伊勢神宮の神宮教院の東京支部)の
両所にあった神殿を継承し
明治13年(1880)日比谷に
皇大神宮遥拝殿が創られました

当初は明治新政府が目指した
祭政一致・大教宣布の神殿でした

明治15年(1882)政府の方針転換で
神社と宗教活動が分離となり
神宮司庁と神宮教院が分かれ
皇大神宮遥拝殿は
神宮教院に属することとなり
神道神宮派の大神宮祠と改称します

一般的には
日比谷大神宮と呼ばれていたようです

明治32年(1899)神道神宮派が解散し
新たに神宮奉斎会が作られ
当社は神宮奉斎会本院と改称します

関東大震災(1923)で社殿を焼失
昭和3年(1928)現在地に遷座し
飯田橋大神宮と呼ばれるようになります

このように
戦前は神社という形は
とっていなかったわけで
昭和21年(1946)になり改めて
宗教法人東京大神宮として再発足した
ということらしいです



●東京大神宮

・千代田区富士見2-4-1

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主祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
豊受大神(とようけのおおかみ)
相殿
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
神産巣日神(かみむすびのかみ)
倭比賣命(やまとひめのみこと)


公式HPによると
天照皇大神は伊勢神宮内宮の祭神
国民全ての祖神とされます
豊受大神は伊勢神宮外宮の祭神
農業はじめ諸産業、衣食住の守護神です
倭比賣命は天照皇大神の御杖代として
その御心を人々に伝えます

天之御中主神
高御産巣日神
神産巣日神は
造化の三神といわれ
天地万物の生成化育
つまり結びの働きを司ります
そのことから
近年は縁結びにご利益があると知られ
良縁を願う若い人の参拝が多くなった
のだそうです


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神前結婚式を始めたのが
ここ東京大神宮の前身
神宮奉斎会です

明治33年(1900)5月10日
明治天皇第3皇子・明宮嘉仁親王
(のちの大正天皇)と
九條公爵家令嬢・九條節子
(のちの貞明皇后)との
御結婚の儀が執り行われました

これを基本にして
日比谷大神宮の神官が
神前結婚式の形式を実施したところ
好評を博し全国に広められたそうです

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「幸福が訪れる」
という花言葉を持つ
鈴蘭の花を描いた絵馬やお守りが
特に人気があるそうです

とにかく
縁結びの聖地として
いつもいつも
若い女性であふれているんですよ

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都内の他の神社にはない光景ですね

はたしてご利益はどうなのか???

東京大神宮 おそるべし (#^.^#)/