◆起工:昭和11年4月10日

◆竣工:昭和13年1月30日

◆種類:火薬庫

◆内庫:装薬室、前室、炸薬室

◆参考リンク:「小呂島砲台」→→→ 「壱岐要塞の概略」→→→

 

小呂島については前回の記事に書いたので省略します。

小呂島弾薬支庫は砲台の後方に置かれました。砲台から歩いて5分くらいかな。

場所の地図は上のリンクを辿ってもらうとして、弾薬支庫の見取図を掲載します。

弾薬支庫の左側の出入口です。

 

鉄扉の枠が残っています。

 

右にカーブした細めの通路を進みます。

 

「装薬室」の外壁の丸い穴です。写真は来た方向を撮影しています。

 

「炸薬室」の外壁には穴が2つ。下部には小さい穴もありますね。

 

「前室」への入口です。

 

「前室」の内部。右は「炸薬室」、左は「装薬室」です。扉の厚さが窺えますね。

 

「炸薬室」

 

「装薬室」

 

なお、これら3つの部屋の四方に通路(隙間)を設けた二重構造になっています。

裏手側も通りましたが何もないです(^^;)

そう言えば探照灯を格納した掩燈所もこんな作りでしたね。

 

右の出入口から内部を見ています。左出入口より幅が広いですね。

 

弾薬支庫は以上でおしまいですが、左出入口の左奥に地下壕があります。

 

中に入って歩くと土がもっこり溜まっている箇所が。

 

見上げると立坑でした。

 

1回左折しましたがその後行き止まりとなりました。

 

以上、小呂島弾薬支庫でした。

 

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[参考文献]

「現代本邦築城史」第二部 第十七巻 壱岐要塞築城史(国立国会図書館デジタルコレクション所蔵)

「日本築城史-近代の沿岸築城と要塞」(浄法寺朝美著、原書房)