我が「早見沙織」史 | 日本語あれこれ研究室

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 『聲の形』を観た。早見沙織(はやみん)が、誰でもがおいそれと出来るわけではない、難しい役を演じていた。成長したものだ。はやみんの今の年齢をウィキで見たら、25歳? ということは、「桃華月憚」はもう10年以上も前ということになるのかぁ。

 テレビシリーズ「桃華月憚」では、おれが全ての曲の作詞をした。というか、最初はオープニングとエンディング曲だけだった。これが使い物になったからなのか、他にアルバムの曲も全て任されるようになったのだ。

  そのオープニング曲(「ゆめおぼろ」・コーラス)とエンディング曲(「この世界がいつかは」)をはやみんが歌ったのだが、レコーディング時は中学生だった。つまり、放送開始の4月から高校生になったのである。「この世界がいつかは」の歌詞の中に、

 

♪さよならの時 知らないままに エクスタシー

 

 というフレーズがあった。おれ、中学生に「エクスタシー」なんて歌わせちゃったのだ。犯罪なのではないか? まあいいか。

 そのあとも「ウキウキブギウギ」という軽快な曲と、「最後の愛のために」という難しいバラードと、どちらも余裕で歌ってくれた。レコーディングを見るのがとても楽しみだったのを覚えている。

 はやみんは歌がうまくて、キャラクターソングだけでもこれまでに数百曲は歌っていると思うが、その記念すべき第1曲目(から4曲目まで)を自分が作詞したというのは、この先も決して誰かに破られることはない記録であるわけで、密かな自慢なんだな、これが。

 そういえば彼女のお母さんも歌手で、お母さんが銀座のクラブでジャズライブをした時、ゲストではやみんも出演したことがあった。またああいう機会があったら呼んでもらえたら嬉しいです(本人がこれ読むことに淡い期待)。

 

 次に彼女と仕事で関わったのは「神のみぞ知るセカイ」第2期の3話のコンテをやった時かな。確かこれがハクアの本格的な初登場回だった気がする。でもこの作品の時は直接に会う機会はなかった(おれ、打ち上げに行かなかったのだろうか?)。

  その次が「異能バトルは日常系のなかで」。第7話と11話のコンテを担当した。特に7話での鳩子の異常な長広舌はけっこう話題になったんじゃなかったっけ。あれはホントに迫力満点でしたな。この時は打ち上げに参加して、久しぶりではやみんと話をすることができたのだった。

  娘を見守るような気持ちで、今後とも活躍してくれることを期待してます。ぜひ再会したいので、また一緒の仕事をしたいなあと思っているのであった。

 

  画像は、1997年ごろのOVA「八雲立つ」。浪川大輔くんとの初仕事だった。