Jazz Messengers '70 / Art Blakey | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年6月22日(土)
Jazz Messengers '70 / Art Blakey & The Jazz Messengers(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★☆☆)
ジャケット(★★★☆☆)
ジャンル:Hard Bop


Side 1 
1.Moanin'    5:46
2.Blues March    4:56
3.Whisper Not    6:34
4.What The World Needs Now Is Peace And Love    6:48

Side 2
1.It's Only Paper Moon    10:14
2.Politely    5:22
3.A Night In Tunisia    9:28

Carlos Garnett(ts), Bill Hardman(tp), Joanne Brackeen(p), Jan Arnet(b), Art Blakey(ds)

Recorded Feb. 19, 1970. in Tokyo, Japan 
Released by 日本ビクター株式会社 – SMJX-10086(stereo)

昨日の日の入りは19時14分だった。
今朝の日の出は4時44分だ。
薄曇りの朝だ。
夕方から雨になるようだ。

アート・ブレイキイの70年録音。
日本公演のライブ盤である。
ビクターのオリジナル盤。
ブレイキイのステージ写真のジャケットだ。

“Moanin'”から始まる。
カルロス・ガーネットは粗いテナーだがエネルギーがある。
演奏のテンポがなんだか揺れ動いているのは
ジョアン・ブラッキーンのピアノのせいか。

続く2曲目が“Blues March”てのは、はまりすぎで可笑しい。
ガーネットとハードマンの二人がなんだかもたついて聞こえるのはなぜだろう。
これはツアーの合間に行ったスタジオ録音である。
ビクターのスタジオが今一つだったのか、エンジニアのミクシングのせいか。

それでもずらりとヒット・ナンバを並べて
ブレイキイは意気軒昂である。
ブレイキイは“日本では聴衆が熱狂的に聴いてくれる”と
とても日本贔屓なのは、ニューヨークではJazzmanの地位が低いからだ。

Jazzを好むのは一部の人間であり、
カントリーやウエスタンほど万人に熱狂的に支持されては居ない。
その中でブレイキイは進歩し続けている。
メッセンジャーズは永遠なのだ。

ファンキイはやはり日本では不滅のJazzである。
ダンモの中でもファンキイはアタシにとって離れることが出来ない格別のJazzだ。
数え切れないほど居るドラマーの中で
“欲しい音”をいつも無条件に届けてくれるのはブレイキイだけだ。