Perfection / keith Jarrett | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年6月23日(日)
Perfection / keith Jarrett(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★☆☆)
ジャケット(★★★☆☆)
ジャンル:Jazz


Side 1 
1.Fort Yawuh(Feb. 24, 1973) 10:55
2.Treasure Island(Feb. 28, 1974) 4:17
3.Backhand(Oct. 9, 1974) 11:05

Side 2
1.Introduction And Yaqui Indian Folk Song(Feb. 27, 1974) 2:15
2.The Rich (And The Poor)(Feb. 27, 1974) 9:20
3.Still Life, Still Life(Feb. 24, 1973) 8:38
4.Prayer(Oct. 9, 1974) 10:08

Dewey Redman(ts), keith Jarrett(p), Charlie Haden(b), Paul Motian(ds)

Recorded 1973~1974
Released by 日本コロムビア株式会社 – YX-8802-AI(stereo)

昨日の日の入りは19時14分で変わらず。
今朝の日の出も4時44分で変わらず。
未明は激しい雨音がしていた。
夜明けに止んだが、今日は雨模様の一日になるようだ。

キース・ジャレットの73年から74年に掛けての録音。
音源はインパルス、これはコロムビアの76年発行の来日記念盤。
キースの横顔のジャケット。
彼はいつも顔をしかめて演奏する。

これはキースのカルテット演奏。
アタシは彼の演奏はピアノ・ソロがいちばんいい。
トリオやカルテットでは本当に演りたいことを
抑えて我慢しているような感じがするからだ。

アタシが初めて買ったキースのアルバムは“Faicing You”だった。
学生時代はカネは古本蒐集に注ぎ込んでいたので
VINYLはほとんど買ったことはない。
キースは、就職してすぐに四条の十字屋で買った。

その後、彼のソロ・アルバムはほとんど入手した。
カルテット演奏ならキースの旋律へのロマンチシズムのあるものが好きだ。
その割り切りはよいとおもう。
“Treasure Island”はその割り切りが明確でいい。

キースがバークリー音楽院を卒業して初めて参加したのは
デキシーランド・バンドだった。
それはキースにとってはずいぶん楽しかったようで
ずっとデキシー風の断片が出てくる。

“Backhand”にもラグタイム風のフレーズが風のように現れては消えていく。
デュウイ・レッドマンがのべつ吹かないのはとてもいい。
レッドマンのテナーはキースと異なるアイデアが次々と湧き出る。
二人の絡み合いが実にヨロシイ。

“Introduction And Yaqui Indian Folk Song”は短い曲だが
キースのよさが良く現れている。
“Still Life, Still Life”での静謐なイントロダクションは素晴らしい。
キースのソロ・アルバムの演奏が波紋のように拡がって消えていく。

久しぶりにキースのいい演奏が聴けて良かった。
ソロ・アルバムの入った段ボール箱はどこにあるのか判らない。
夏になる前にリスニング・ルームをナントカせねば。
手伝ってくれる人が居ないとなかなか取りかかれない、困った。