Word From Bird / Teddy Charles | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年6月6日(木)
Word From Bird / Teddy Charles(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャケット(★★★☆☆)
ジャンル:Bop, Cool Jazz


Side 1 
1.Word From Bird    10:06
2.Laura    4:52
3.Show Time    6:04

Side 2
1.When Your Lover Has Gone    2:27
2.Just One Of Those Things    6:06
3.Blue Greens    11:42

Hal Stein (as : A1, A3), Robert Newman (ts : A1, A3), George Barrow (bs : A1, A3), Eddie Bert (tb : A1), Art Farmer (tp : A1, A3), Don Butterfield (tuba : A1, A3), Jim Buffington (fhn : A1), Hall Overton(p), Jimmy Raney (g : A1, A3), Teddy Charles(vib), Addison Farmer (b : A1, A3), Charlie Mingus (b : A2, B), Ed Shaughnessy(ds)

Recorded Oct. 23, 1956(a1, A3). Nov. 12, 1956. in New York City.
Released by Atlantic – 1274(mono) / ワーナーブラザース・パイオニア株式会社 – P-7537A(mono)

昨日の日の入りは19時7分で変わらず。
今朝の日の出も4時43分で変わらず。
薄曇りの朝だ。
雨は降らないだろう。

テデイ・チャールズの56年録音。
オリジナルはアトランティック、これはワーナー・パイオニアの77年復刻盤。
抽象的なデザインのジャケットだ。
モノーラルで復刻したのはヨロシイ。

針を下ろすとややナロウ・レインジだが、かっちりした録音である。
テディのヴァイブが切れ味よく展開する。
12人の大編成でアレンジはテディである。
ちょっとギルをおもわせるモダンで素晴らしいアレンジだ。

テディのヴァイブは途切れるところのないフレージングが
まことに冴えているのが素晴らしい。
アイデアが泉のように次々と沸き起こってくる。
こういうヴァイブはテディならではだ。

大人数の演奏を見事にカラフルに造り上げている。
単調になるところが一瞬たりともなく、次から次へと新たな色彩が拡がる。
これが56年の演奏というところが信じられない。
10年は先んじている素晴らしい演奏だ。

ジミイ・レイニイのギターが水を得た魚そのもので
活き活きと跳ね回っている。
ここでレイニイを起用したのは大正解である。
アタシはヴァイブが苦手なのはミルト・ジャクスンに縛られていたことを悟りましたね。

テディの入ったアルバムは8枚ばかり持っている。
パット・トーマスのボーカル・アルバムにサイドメンで加わっているのが
とても気に入っている。
あらためてテディのアルバムを捜したくなった。