令和6年6月5日(水)
First Take / The Mark Ellicot Quartet(★★★☆☆)
ノスタルジ度(★★★☆☆)
ジャケット(★★★☆☆)
ジャンル:Jazz
Side 1
1.Spring Can Really Hang Up The Most 5:46
2.Recordame 4:10
3.Flamingo 8:40
4.Well You Needn't 3:29
Side 2
1.Simone 5:38
2.Love For Sale 4:24
3.Ceora 4:48
4.Harold's House Of Jazz 4:44
Vince Smith(p), Malcolm Campbell(vib), Mark Ellicott(b), Lawrence Dean(ds)
Recorded Jul. 1987
Released by M.E.Q Records – NR 17234(stereo)
今日から七十二候は“螳螂生(かまきりしょうず)”。
以前は庭でよく見かけたカマキリ、もう何年も姿を見ていない。
昨日の日の入りは19時7分だった。
今朝の日の出は4時43分だ。
マーク・エリコットの87年録音。
M.E.Q Recordsのオリジナル盤である。
はじめて出逢ったレーベルで、エリコットの私家版なんだろうか。
モノクロ写真を中心に据えたシンプルなデザインだ。
タイトルから、これがエリコットの第1作目のアルバムなんだろうか。
エリコットというベースマンも初めて聴く。
ヴィンス・スミスというピアニストも初めてだ。
よく指が動くが、どうもフレージングにインパクトがない。
堂々めぐりをしているフレージングである。
ヴァイブはかなり硬質のマレットを使っているようで
音が硬いのが気になる。
ミルト・ジャクスンとはまったくちがう演奏で現代風である。
メンバは写真で見るより実際は若々しいようだ。
スロウ・バラードでは、控えめすぎて演奏が前に出てこない。
ヴァイブの入るカルテットはホーンがない分、主張が弱くなる。
ここにテナーが加われば、がらっと化けるとおもうんだがね。
それでも軽く流れないスタイルを意識しているのはよい。
現代風の演奏なので安易に流してしまうとどうしようもない。
日本の若い連中にはそういう軽薄な演奏の目立つ人がいる。
フレーズを鮮やかに活き活きとさせるのはなかなか難しいことなのだ。