Claude Williamson | 風景の音楽

風景の音楽

“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年3月29日(金)
Claude Williamson(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Bop, Cool Jazz


Side 1 
1.All God's Chlliun Got Rhytum
2.Woodi'n You
3.Bouncing With Bud
4.Obsession
5.Curtistan
6.Salute To Bud
7.Thou Swell
8.Indiana
9.Billie's Bounce

Side 2
1.Get Happy
2.On The Atchinson, Topeka And Santa Fe
3.Spring Is Here
4.Like Someone In Love
5.My Heart Stood Still
6.Of Thee I Sing
7.Don't Get Around Much Anymore
8.Yesterdays
9.The Kerry Dance
10.Between The Devil And The Deep Blue Sea

Side 1 : 
Claude Williamson(p), Curtis Counce(b), Stan Levey (ds)
Recorded July 29, 1954; all others recorded June 29, 1954
Released by Capitol Records – H6502(mono)

Side 2 : 
Claude Williamson(p),  Buddy Clarke(b), Mel Lewis(ds)
Recorded May. 2, 19, 1955
Released by Capitol Records – T 6511(mono)

released 1974
Released by 東芝EMI株式会社 – ECR-98028(mono)

昨日の日の入りは18時15分だった。
今朝の日の出は5時48分だ。
今朝も雨だ。
10時には止むようで午後には晴れてきそうだ。

クロード・ウイリアムスンの54,55年の録音。
オリジナルはキャピトル、これは東芝の74年復刻盤。
表面は“Claude Williamson Trio”、裏面には“Keys West”の10インチ盤がそれぞれ収められている。
ジャケットにはウイリアムスンの古い写真切り抜きが使われている。

針を下ろすとすばらしく張り出しのよい鮮烈な音が飛び出す。
さすが東芝である。
ジャケット裏面では悠雅彦がえんえんとウンチクをのたもうているが
それは要りません。

ウエスト・コースト、イースト・コーストなんぞどうでもヨロシイ。
50代の頃には西海岸を“アッチ側”とか軽蔑していたアタシだが
だんだんとそれぞれの佳さが判ってきて
今はただ“いいものはヨシ、だめなものはダメ”とすっきりしている。

でも若いときにはなんだかんだ分析しようとするものである。
スイング・ジャーナル誌はそういう理屈屋で埋め尽くされていて
それを読み耽って“なるほど”などと感化されていたのだから可笑しい。
ジジイになると“そうかい、そうかい”とにこやかにうなづいてやるのであります。

ウイリアムスンのピアノは爽快である。
やはり50年代半ばの演奏は力尽くではなく、オンガクを演る喜びに溢れている。
演奏のよさを尋ねられたら“聞こえたとおりでさ”などと言ってみたいね。
煙に巻いてるんじゃありません。

アタシの歳になれば“聞こえたとおり”てのが判りますぜ、と言う意味だ。
金兵衛長屋のどてら姿の大家さんならそう言うだろう。
アタシも金兵衛さんに倣いたいね。
オンガクは演るのも聴くのも楽しければそれでよろしゅうござんす。