Sylvia Is! / Sylvia Syms Wuth Kenny Burrell | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年3月28日(木)
Sylvia Is! / Sylvia Syms Wuth Kenny Burrell(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★☆)
ジャンル:Jazz Vocal


Side 1 
1.As Long As I Live 3:00
2.More Than You Know 3:55
3.I'm Afraid The Masquerade Is Over 3:08
4.How Insensitive 3:45
5.Smile 3:40
6.If You Could See Me Now 3:30

Side 2
1.Meditation 3:15
2.Cuando Te Fuiste De Mi 3:48
3.God Bless The Child 2:50
4.Wild Is The Wind 3:00
5.You Are Always In My Heart 3:40
6.Brazil 2:55

Sylvia Syms(vo), Kenny Burrell(g), Bucky Pizzarelli (g : A4, B1, B5, B6), Milt Hinton(b), Osie Johnson(ds), Willie Rodriguez (ds : A4, B1, B5, B6)

Recorded Aug. 11, 13, 1965
Released by Prestige – PR 7439(mono) / 東芝EMI株式会社 – LPP-88168(stereo)

昨日の日の入りは18時15分だった。
今朝の日の出は5時48分だ。
今朝はまた曇り空に戻ってしまった。
これでは桜の開花も遅れそうである。

シルヴィア・シムスの65年録音。
オリジナルはプレステッジ、これは東芝の74年復刻盤。
大胆なジャケットだ。
カラーよりモノクロの方がインパクトがるというつもりか。

シルヴィア・シムスは初めて聴く。
10代の頃にビリイ・ホリデイから指導を受けていたらしい。
クラブで歌っているところをスカウトされ
52年にアトランティックから初アルバムを出している。

56年にデッカから出したアルバムは100万枚以上を売り上げてゴールド・ディスクを獲得している。
この“Sylvia Is ! ”はシムスの11枚目になるアルバムだ。
48歳の録音である。
歌伴をケニイ・バレルのトリオが演っている。

“Smile”はバレルのギターが吶々とした歌伴でまことにヨロシイ。
シムズのやわらかくふわりとした歌唱によく似合っている。
ここにギターがパラパラと斬り込んだらぶちこわしていた。
歌伴をギター・トリオが演るってのはいいね。

ピアノ・トリオよりもシムスの歌唱によく合っている。
このアルバムは夜更けに琥珀のグラスと共に聴くのが似合いそうだ。
曇天の朝に掛けるには勿体ない感じだ。
でもこのゆったりした落ち着きがたまりません。

フランク・シナトラはシムスの歌唱を聴いて
“世界で最も偉大な酒場の歌手”と褒めたそうだが“酒場”とはね…。
82年にはリプリーズからシナトラの指揮で“Syms by Sinatra”を出している。
これは聴いて見たいものだ。