The Woody Herman Band! | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年3月17日(日)
The Woody Herman Band!(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Bigband


Side 1 
1.Wild Apple Honey
2.Strange
3.Misty Morning
4.Would He?
5.Sleep

Side 2
1.Autobahn Blues
2.By Play
3.La Cucaracha Mambo
4.Ill Wind
5.Boo Hoo
6.Hittin' The Bottle

Woody Herman(as, cl), Bill Perkins, Dave Madden, Dick Hafer(ts), Jack Nimitz(bs), Dick Kenney, Keith Moon(tb), Al Porcino, Bill Castagnino, Charlie Walp, Dick Collins, John Howell(tp), Cy Touff(b-tp), Nat Pierce(p), Red Kelly(b), Chuck Flores(ds)

Recorded 1954
Released by Capitol Records – T 560(mono) / ECM Records  – 5C 038-85589(stereo)

昨日の日の入りは18時5分だった。
今朝の日の出は6時5分だ。
薄曇りの朝で、昼頃には雨模様の予報だ。
週明けはまた寒気がやってくるようだ。

ウディ・ハーマンの54年録音。
オリジナルはキャピトル、これは蘭EMIの79年復刻盤。
ジャケ写真がソラリゼーション加工でいけません。
どうしてこういうつまらんことをするのかね。

針を下ろすと、ステレオ盤ではあるが、中低域に厚みが出たいいカッティングだ。
ハーマン楽団はブラスの和声の重厚さが魅力だ。
ソロイストが張り切りすぎのところはあるけれど
演っているメンバは全員が演奏を楽しんでいる。

音楽は楽しくなければいかん。
安っぽい曲でも、皆が楽しんで演ったら俄然輝き出すものだ。
それを引っ張り出すのが指揮者である。
ウディ・ハーマンはメンバの演る気を引きだす天才である。

アタシはベートーベンが苦手なんだが、
小澤征爾が降ると魔法のように霧が晴れてくるから感服する。
ハーマンのメンバをまとめ上げる力はたいしたものだ。
才能あるリーダはそうそういるものではない。

スタン・ケントンは女たらしで困った奴だが
彼もまた指揮をするときには才気漲るリーダに豹変する。
日本のビッグバンドでそれを感じたのは
スマイリイ小原だけだったな。

50年代のビッグバンドには素晴らしい録音が多い。
未だ聴いていないアルバムが山のようにあるが
50年代のビッグバンドはなかなか出回らないので
みつけたら直ぐに買うことにしている。