The Bud Powell Trio Featuring Max Roach | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年3月11日(月)
The Bud Powell Trio Featuring Max Roach(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Bop Jazz


Side 1 
1.I'll Remember April    2:45
2.Everything Happens To Me    2:30
3.Indiana    2:35
4.I Should Care    2:50
5.Nice Work If You Can Get It    2:10
6.Off Minor    2:10

Side 2
1.Buds Bubble    2:25
2.Somebody Loves Me    2:45
3.Embraceable You    2:48
4.My Heart Stood Still    3:15
5.You'd Be So Nice To Come Home To    2:38
6.Burt Covers Bud    3:03

Bud Powell(p), Curly Russel(b), Max Roach(ds)

Recorded 1950
Released by Roost – LP 2224(mono) /  – RLP 2224(mono)

昨日の日の入りは18時ちょうどだった。
今朝の日の出は6時13分だ。
昨日から大相撲春場所が始まった。
照ノ富士が錦木に負け、霧島も負ける波乱のスタートだった。

バド・パウエルの50年録音。
ルーストのオリジナル盤である。
一目でルーストと判る色使いのジャケット・デザインだ。
“BUD”のロゴが大きすぎるけどね。

針を下ろすと圧倒的なパウエルの“I'll Remember April”が流れ出す。
なんてゆたかなピアノだろう。
“Everything Happens To Me”もきらきらと輝いている。
とめどなく溢れ出すメロディをパウエルは花火のように撒き散らしていく。

このところしばらく聴いていなかったパウエル。
やはりバップを聴くのはこたえられないねえ。
これは朝に掛けるよりも
夜更けに琥珀のグラスを片手に聴きたくなる。

いやいや、春の気配を感じながら早朝に聴くのが乙であります。
朝っぱらから大音量というわけには行かないので
かなり小さく絞って聴くが
パウエルはアンプのボリュームを絞っても決してスケールが小さくならない。

ボリュームを絞るとショボくなる演奏は偽物である。
ホンモノの演奏はボリュームの位置に左右されぬ。
こういう朝には珈琲がウマク入るものだ。
珈琲メーカで美味く淹れる術は手注ぎのようにはいかないのが難しい。