Gettin' Together / Mel Lewis & Friends | 風景の音楽

風景の音楽

“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年1月19日(金)
Gettin' Together / Mel Lewis & Friends(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Jazz


Side 1
1.Motif    3:55
2.My Buddy    2:30
3.Neat Foot    2:59
4.The Song Is Ended    2:30
5.Mulliganesque    6:07

Side 2
1.Canon Ball    5:23
2.Mood    2:29
3.There Will Never Be Another You    2:26
4.Westlake Bounce    6:23

John Graas(arr), Bill Perkins, Jack Montrose(ts), Paul Moer(p), Paul Chambers(b),  Philly Joe Jones, Mel Lewis(ds)

Recorded Jan. 22, 23, 1957
Released by Vee Jay Records – VJS 3062(mono)/ Fun House – 22YB-2024(mono)

昨日の日の入りは17時10分だった。
今朝の日の出は7時3分だ。
夜来の雨も上がって気温は8度と高い。
今日は過ごしやすい一日となるだろう。

メル・ルイスの57年録音。
オリジナルはヴィー・ジェイ、これはファンハウスの87年復刻晩。
モノーラルで復刻してくれたのはまことに有り難い。
プロモ盤なので初期スタンパ仕様で楽しみだ。

 

赤地に黒いシルエットのジャケット。

まるでグレイ・タイプの異星人みたいだ。

これは何か意図があるのかね。

針を下ろすと、さすが87年の復刻でおそろしく切れ味の良い音だ。
瑞々しく、目の前がぱっと開けるようなカッティングである。
ジャック・モントローズとビル・パーキンスのテナー2ホーンの音が
しっかり分離して聞こえる。

モノーラルならではの鮮烈な音がすばらしい。
ステレオで左右に割り振ったりしたらすべてぶちこわしになる。
ポール・チェンバースのベースがにごりのない潤いのある音色だ。
やはり新しい編集の復刻盤は最高だね。

このごろ、五十年代の古いアルバムばかり聴いていたので
こういう鮮明度の高いVINYLを聴くと眼が醒める気分だ。
のすたるジジイのアタシとしては、ナロウ・レインジでノイズだらけのVINYLは
古く懐かしき時代に誘うタイムマシンのようなものだ。

だが、こうしてすかっと目の前が開ける音で五十年代の演奏を聴くと
まるでオーディオ装置が新しくなったようでやれ嬉しや。
メル・ルイスのシンバルのなんと鮮やかなことよ。
さすがファン・ハウスだと感心いたしました。