Around The World In Jazz/The Ralph Sharon Sextet | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。

令和元年5月19日(日)
Around The World In Jazz/The Ralph Sharon Sextet(★★★★☆)


Side 1  
1.Tipperary Fairy    
2.Strictly Occidental    
3.Ask An Alaskan    
4.Blue In Peru    
5.Prettily Italy    
6.Piccadilly Panic

Side 2    
1.Sorta Spanish    
2.Parisienne Eyeful    
3.Stateside Panic    
4.Hassle In Havana    
5.Gibraltar Rock    
6.Japanese Side-Man    

Lucky Thompson(ts), Ralph Sharon(p), Eddie Costa(vib), Joe Puma(g), Oscar Pettiford(b), Osie Johnson(ds)

Recorded Jan. 9 & 10 & Feb. 5 & 7, 1957.  NYC
Released by Rama ‎– RLP 1001 / Fresh Sound Records ‎– FSR 722

やっと青空が戻り、洗濯と庭の散水をした。
シラカシの薄茶色の若葉が陽光に輝いている。
今年はイラガの発生があるだろうか。
昨年は大発生で往生したのだが。

ラルフ・シャロンの56年録音。
オリジナルはラーマ。
これはフレッシュ・サウンドの90年復刻盤だ。
堅い白ボール紙の半艶ジャケットがFSRらしい。

このアルバムは既に持っているのだが
盤面の状態が悪くノイズがある。
安い出物があったので再度入手した。
依然と同じくFSRのVINYLだが、なぜかジャケットがしっかりしている。

再発盤でも発行年代によって仕様が違うようだ。
音はまことに鮮度が高くノイズもない。
ラルフ34歳の演奏である。
英国風のユーモア感覚があってあたしの好きなピアニストだ。

ベネットの歌伴を長く勤めたが
ベネットが離さなかったわけがよく判る。
洒脱なピアニズムだが品がよい。
プレヴィンのようにめかして弾かぬのがよい。

テナーはラッキイ・トンプスン。
この当時のトンプスンはいいねえ。
アンサンブルのあり方を実によく考えた演奏だ。
アタシはトンプスンを高く評価している。

惜しむらくはエディ・コスタ。
ピアノを弾くときに比べてヴァイブだとどうも手数が多い。
ついつい饒舌になっちまう。
ここはトンプスンに倣うべきだった。

とはいえ、このセクステットの演奏はまことに晴れ晴れとしている。
アッチ海岸のからっと晴れた爽やかさが感じられる。
初夏の今時分に聴くのがよく似合っている。
さあ、気分のよくなったところで庭いじりをしようか。