Hank Williams' Original Drifting Cowboys Band | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


Hank Williams' Original Drifting Cowboys Band(★★★☆☆)

Side 1
1.Your Cheatin' Heart    2:42
2.I Saw the Light    2:07
3.I'm So Lonesome I Could Cry    3:04
4.Kaw-liga    2:33
5.Jambalaya    1:56

Side 2
1.I Can't Help It (If I'm Still In Love With You)3:32
2.Hey, Good Lookin'    2:47
3.Cold, Cold Heart    3:14
4.You Win Again    3:29
5.A Mansion On The Hill    3:03

Jerry Rivers(fid), Hillous Butrum(g), Don Helms(st-g), Bob McNett(g), 
+Jmmy Herp Jr.(ds), Bill Merritt(g), Larry Stanley(b), Tim Gillepie(p)

Recoded Aug. 30, 31, 1981 
Released by Delta Records ‎– DLP-1114

今年はカントリーを発掘するつもりだ。
面白いアルバムが手に入った。
二十九歳で夭折したハンク・ウイリアムズ。
そのバックバンドがハンク没後25年経ってオリジナル・メンバ―で再結成されたのだ。

ハンク・ウイリアムズは49~52年にこのバンドを率いて
多くのヒット曲を出している。
“彷徨うカウボーイ連中バンド”のメンバーは多彩だったが
一番中心になったメンバーたちが“オリジナルDCB”と呼ばれた。

そのオリジナル・メンバーが再結集して81年に録音したアルバムだ。
全曲がハンクの作曲である。
ハンクのヴォーカルを抜いたインスト・アルバムになっている。
アタシは、ハンクの曲をよく覚えて居ない。

ハンクはアタシが乳児の頃に世を去った。
ハンクの歌は中高校生の頃にTVのウエスタン歌謡番組で
ジミー時田、寺本圭一、小坂一也とかの演奏で聴いたようにおもう。
ウエスタン・カーニバルなんてのがあったっけ。

初期はC&Wだったのがロカビリーに移り、GSブームへと様相を変えて行った。
なかなかミーハーそのもののウエスタン・カーニバルであった。
ときどきTVでC&Wの特番があったものだが、
近頃まったくやらないのはナゼだ?

米国にはC&W専門のラジオ局が今もたくさんある。
我が国は国土が狭すぎて“ローカル局”が生き残れないのだ。
そもそも若者がTV、ラジオ離れをしてるんだから
ゴールデン視聴者は今や爺婆ではないか。

その爺婆が喜ぶ歌番組をやればヨロシイ。
アタシの上の世代はC&Wのファンも多いはずだ。
昨年にワイルドワンズの番組を観たらあまりに痛々しくて途中で切った。
往年のスターの現在の姿は見たくない。

沢田研二とか内田裕也なんてもはや暴走老人そのものじゃないか。
今の本人はもういい。
“かつての姿”で充分である。
だが、このアルバムのオリジナル・メンバーの演奏はいいねえ。

ハンクが居ないところを替え玉で埋めたりせず、
インスト演奏だけに留めたのがよい。
ジャケ写真には49年のものと81年の現在の姿を載せている。
皆、高齢のジジイだが演奏は変わらず活き活きしている。