・・・前回つづき
そして今生きている私たちは 悲しむ暇もなく自分の作った業の量や質に従って、まもなく信でゆかなければならない。
特に40・50歳からの時の流れは早い。
若い時は残り時間など考えたこともなく いくらでもあり タダみたいに感じていたのであるけれども、今や私も命の電池の残り時間は少ない。
人の顔が違うように 人の死も 人の死に方も違うかもしれないが、それは生涯の終わりの部分に必ず準備されている。生の終わりに神に向かう時、少し罪を洗い少し清々しい顔を向けて天に向かう方がいい。
そして その人の地位・名誉・財産に全く関係なく それぞれの その生の業に従って白い旗と黒い旗を渡される。私たちは渡された旗の重い方にひかれて それぞれの死後の報いの世界へ導かれるのだろう。
愛しい人の死の意味を知って、淋しがってもいいが 悲しんだり嘆き続けてはいけない。それは死んだ人の転生の学びの足をひっぱることになるからだ。
死者に対しては ひたすら良き転生を祈ろう。
今生の業を光に変えて 次の転生で悪しき業を消せるチャンスを与えられますように。
そして今生の良き業に従って 聖霊たちの祝福のうちにありますように 良き転生を・・・祈ります。
高木書房「あなたを不安から救ってくれるお釈迦さまのことば」より
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