前回つづき・・・
さあ もっとさらにお釈迦さまのことばに耳を傾けよう。
「いかなる世界」とは どんな悪しき状況におかれても という意味だろう。人に対しては暴力だけでなく、ことばによっても傷つけてはならないといわれる。
心の中で憎んだとしても やがてその心から出るいじめや差別感が生じるが、それを人になしてはならない。
なぜなら なしたことは全部自分に還ってくるからである。そして自分の罪の札がもう一つ増えるからだ。もうこれ以上 罪を増やしてはいけない。
善きことも悪しきことも、心には力があって すべてが後になって自分に還ってくる。
今ある私たちの状況は過去にずっと世間に投げたものが還ってきているに過ぎない。あなたはこのことを何度も体験して知っているに違いない。逃げずに思い返してみよう。
嫌いな人からは 嫌われているだろう。あなたが 感じがいいと思っている友からは好かれているだろう。
人生のいろいろな場面で 投げたものが還ってきているのを何度も見ただろう。あなたは気づいていて さらに同じ過ちを続けている。
もし あなたが今とても苦しいならば、今 心の想いを善に変え 一番憎い人のために善きことを祈ることを習慣とするがいい。まず「光あれ」と祈ろう。
その上 さらに少しずつでも周りの人々に善きことをなして生きようとすると、そこから運の好転は早くなる。きっと未来は良くなる。きっと良くなる。希望の祈りを覚えよう。
・・・つづく
高木書房「あなたを不安から救ってくれるお釈迦さまのことば」より
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