前回 つづき・・・
子どもに「車に気をつけてね」は「車のトラブルに遭いますように」と願っているのと同じことになるのです。それを口にすると心に不安を起こし イメージと不安が心にしみ込んでゆくからです。
ですから
「また元気な顔で帰ってね」
「笑顔を待っています」
「いい思い出を持ってきて」
「楽しんできてね」
という良きイメージのことばに変える方が賢明でしょう。
「お前 そんな事じゃダメだぞ」
「失敗するなよ」
「気をつけろよ」
と 口癖にする大きな企業の幹部を知っています。
それは 花に水も太陽もやらず 花を咲かせようとしているのと同じです。意欲をそいでは花は育ちません。彼は人を育てるのが下手なのです。
「お前はいいところがいっぱいある。こうすると もっと良くなるだろう」を口癖にした方が良いのです。
日本人の日常会話には 不安を呼ぶ「万が一」に相当することばがたくさんあります。預金高が世界一高いのも 不安だから万が一に備えて預金するのですが 結局は使い切れず 子か孫に使われてしまうことになります。
まあ それもいいことなのですが 日本人の万が一を示す一つの例なのです。
万が一を怖れて 失敗しないように生きる人のなんと多いことか。
失敗しないように 失敗しないように教育する学校や親のなんと多いことか。
社員は失敗を怖れて緊張して毎日仕事をしてしまうでしょう。その会社は病人の多い会社になってしまいます。
さあ「万が一」から「良きことの再会」に 毎日の合いことばを変えてゆきましょう。
釈尊がいわれるのは まだ来もしない未来にあくせくするのは「心に想うことが実現してゆく」という理法を知らない愚かな人々をさしていわれているのです。
心配し 心配し スイッチが入り現実化する力が働き その心配事をひきつけてあわてふためいて萎れてゆく・・・と釈尊はいわれているのです。
さあ いつも少し未来に起きる良き事や楽しい事や 希望を口にして良き事をひきつけましょう。少し先の善き未来をいつも想う・・・それが肯定的に生きる事なのです。
「うまくゆくだろう」「大丈夫 きっとイメージ通りそれはやってくる」「楽しんで遊んで笑顔で帰ってきて」と手を振りましょう。
「どんどん良くなる事を祈っているよ」と良き未来 こうあって欲しい未来を口にして伝えましょう。あなたの宇宙の黒板に希望と輝きを書き込みましょう。
そうすると その事をひきつけるよと お釈迦さまはいわれています。
いつもの心配事を脇に置いて「こうあって欲しい楽しい事」を想い浮かべる事を習慣にしましょう。
きっと 良き未来をひきつけます。
高木書房 「あなたを不安から救ってくれる お釈迦さまのことば」より
満願寺窯HP http://manganjigama.jp/