ゴールデンカムイ 11巻は、白石を助けて追っ手から逃げるために大雪山へ。
初春のころではありますが大雪山はとても寒そうです。
寒さから身を守るため、鹿を撃ち体内で暖をとって夜を過ごします。
これで肉と皮が手に入ったと思いきや、
朝、ヒグマ数頭が鹿を物色。
あわやというところで白石の「おぎゃあ」の声で熊たちは怯んで逃げ出し
その隙に杉元たちも鹿を諦めてその場を去ります。
さて食べ物は、エゾナキウサギだけ。
アシリパが罠をかけ捕獲します。
ペチャンコになったエゾナキウサギを丸ごと焼いて毛を取り除いて食べます。
アシリパはエゾナキウサギを知らず、ネズミの一種だと思っています。
下山するごとに数が少なくなっていますが、
アシリパは少ないけど尾形にも食べるように勧めます。
尾形は相変わらず「ヒンナ」が言えないまま。
アシリパは「好きな食べ物ならヒンナが言えるかな」と尾形を茶化します。
尾形の好きな食べ物・・それは悲しい子供時代の思い出がありました。
性格が悪そうな尾形ですが、それなりの理由があったというわけですね。
本当にゴールデンカムイの登場人物はどんなに変な人でも
読み進めるうちに愛すべきキャラになってしまうからすごいです。
さて、小樽では蝮のお銀と稲妻強盗という凶悪夫婦と、稲妻の刺青を狙う鶴見中尉が戦います。
この凶悪夫婦は実在した犯罪者がモデルということで、まさに日本版「ボニーとクラウド」ですね。
杉元たちは湿原に出て、今度は鳥の罠で丹頂鶴を捕まえます。
アシリパはタンチョウヅルよりもマナヅルの方が美味しいのにと、ちょっとがっかり。
ツルの鍋にして食べますが、泥臭くてまずいと白石もプンプン。
「北海道の珍味を食べ尽くしたいんだ」と杉元が言っていたから、とアシリパ。
言ってないと否定する杉元ですが、読者は珍味を見てみたいと思ってますよね!