ゴールデンカムイ 第10巻では、熊岸長庵ら脱獄囚らを壊滅し埋めているところからスタート。
熊岸らはアイヌの村の男たちを皆殺しにし、アイヌに化けて隠れていたのです。
第9巻で杉元たちはそれを見破り、戦い、壊滅!
ヒグマさえ投げ飛ばす牛山。ケチな脱獄囚たちとは違い、圧倒的な強さです。
解放されたアイヌの村の女たちはお礼にもてなしたいと申し出ます。
そのもてなしは、春先に取れるオオウバユリ(トゥレプ)の料理です。
花の咲くオオウバユリを雄と考え、種をつけるので取らず、
近くにある雌の株を掘り起こして、ユリ根を1枚ずつ剥がして洗い、加工していきます。
杵と臼でユリ根をついて潰し、水を加えて袋でこし、デンプンにします。
デンプンは、粒子の細かさで1番粉、2番粉に分けられます。
1番粉はあまり食べない貴重なもので、胃腸の薬用。
2番粉は普段食べる団子にします。
袋に残ったカスも発光させて丸めて吊るしておき、冬場の保存食に。
カチカチなので水に戻して食べるが、あまり美味しくないのでおかゆに入れます。
さて、おもてなしは1番粉で。
ヨブスマソウの茎の中にデンプン汁を入れ、表面が焦げるまで火に当て蒸し焼きに。
クトゥマ(筒焼き)という団子です。
アシリパは「ヨブスマソウの香りがうつって甘くて美味い」ともぐもぐ。
続いて2番粉をフキの葉で包んで焼いた団子です。
サクラマスの筋子を潰したものや、ヒグマの油をつけて食べます。
杉元は「団子の甘さに筋子ダレのしょっぱさがあいまって、とぉーってもヒンナ!!」
味噌をつけても合うようですね。
物語は、生け捕っていた村長になりすましていた詐欺師の鈴川聖弘の情報から
他の囚人を探すため土方歳三らと合流。
第27師団に拘束されている白石奪還を計ります。
途中、怪しい男に拉致されたインカラマッを谷垣とチカパシが助けたり、
新キャラ薩摩弁の鯉登(こいと)少佐が登場したりと、冒険はまだまだ続いていきます。