少女 1959年(昭和34年)5月号 手塚治虫「リボンの騎士」の発表(昭和28年)を契機に、ストーリー漫画の黎明期をむかえた少女漫画、それから6年後の『少女』である。牧美也子は「青い十字架」に続き「少女三人」を発表。作品は日本的な美しさをもった絵柄と原作付きによるドラマの面白さで多くの読者の支持を得て、以降、「可奈ちゃん」「姉妹二人」と続き、『りぼん』連載の『マキの口笛』は牧美也子による少女漫画の一つの到達点であった。

 

 

 東京・パリ 高橋真琴 原作:春名誠一 13頁(4色+2色12)

 

サチがバレエ学校をでて、どこかへいってしまう!そうなったら、マリ子は、もう、ひとりぼっち・・・

 

 

リコちゃん 新連載 高井研一郎 4頁(2色4)

 

高井研一郎・・・1937年、長崎県に生まれる。『漫画少年』に投稿。石ノ森章太郎、赤塚不二夫と知り合う。56年(59年・本誌に「あたらしくはじまった」の記載がある)『少女』に掲載された「リコちゃん」で雑誌デビュー。以後、手塚治虫のアシスタントを経験。赤塚不二夫をサポートするかたわらナンセンス漫画を発表。「総務部総務課山口六平太」(林律雄・作)でヒューマンドラマの新境地を開く。現代漫画博物館

 

 

少女たち 牧美也子 9頁(4色1+2色4+4)+別冊

都をはなれた、純子・令子・ゆり 三人の少女にまっていたものは、けっして幸福なことではなかった!

 

 

 

愛読者のはがきからつくったまんが

すてきなお兄さん 今村洋子 原案:少女愛読者 渋谷晴美 12頁

このページのまんがは、愛読者から『少女』編集部へきた、はがきをもとにしてつくります。こん月の「すえきなお兄さん」は新潟県佐渡郡愛川町下土101 渋谷晴美さんからきたはがきをもとにして作りました。

 

 

なまちゃん 中村はつえ 2頁

”なまちゃん”のまんがをかいている中村初江さんは『少女』の愛読者です。

ご住所は 東京都板橋区志村前野町748

 

こんにちは山びこさん  新連載 小山洋子 原作:淡島弘太郎 11頁

この物語は、みなとがみえる丘の上の、みどりの木々にかこまれた、アムール学院からはじまります!

 

 

 

黄色い犬 松本あきら(松本零士) 12頁

犬とふたりの少年の、心あたたまる愛情の物語!アメリカで大ひょうばんの映画‼︎

この映画にでてくる犬は、スパイク君という、犬の大スタアで、この映画で、パッツイ賞という、名よの賞をうけました。

 

黄色い犬 1957年 アメリカ

フレッド・ジプソンの原作にもとづく、2人の少年と1頭の年老いた犬との愛情の物語。シナリオは原作者フレッド・ジプソンとウィリアム・ターンバーグが共同してあたり、監督は「宝島(1950)」のロバート・スティーヴンソン。撮影を「幌馬車隊西へ!」のチャールズ・P・ボイルが担当し、音楽オリヴァー・ウォーレス。出演するのは「友情ある説得」のドロシー・マクガイア、「幌馬車隊西へ!」のフェス・パーカーとジェフ・ヨーク、「大いなる西部」のチャック・コナーズ、トミー・カーク、ケヴィン・コーコラン、ヴィヴァリー・ワシュバーン等。他に老犬スパイク号が重要な役をうけもっている。総指揮ウォルト・ディズニー。MOVIE WALKER

 

 

 

 

星ひめさま 石井きよみ 原作:八剣浩太郎 11頁

 

 

 

となりのとまちゃん にしなさだお 5頁

 

白い虹のなぞ うちのすみお 原作:八木基克 13頁

マミのおかあさんのかたみ”白い虹のブローチ”は、不幸をよぶのではないかしら?しんぱいだわ・・

 

 

 

 おかあさん  おかあさん  新連載 作:橋田壽賀子 14ページ

 

はなやかな、バレエの舞台、うつくしく着かざった観客・・・その中に、ただひとり、まずしいみなりの少女がさびしくまざっていました・・・

 

 

このブログは日本の漫画文化の礎を築いた、主に昭和三十年代を舞台に活躍した漫画家とその作品が、時の経過に埋もれることなく今の時代に語られる事を願って、昭和三十年代の漫画雑誌と作品を紹介してます。ご意見、ご指摘がありましたら、メッセージまたはコメントでお知らせください。よろしくお願いします。