少女小説 おかあさん おかあさん 連載第1回(全9回) 橋田壽賀子『少女』1959年(昭和34年)5月号 1949年、脚本家を目指して松竹に入社したが日の目を見ることなく1959年に退社。独立作家となりテレビ局へ原稿売り込みするも不採用が続き、少女雑誌の小説や漫画原作を書きながら活路を見出そうとしていた時代に残した少女小説である。この年、プロデューサーの石井ふく子との出会いを契機にしてテレビドラマをヒットさせる。以後、多くのドラマ脚本を手掛け、「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」の名作ドラマを残した。また、TBSで1956年12月に放送を開始し、60年以上の長い歴史を持つドラマ枠で1964年1月の放送脚本を担当して以降、最終回まで104作を手掛けた。
はなやかな、バレエの舞台、うつくしく着かざった観客・・・。その中に、ただひとり、まずしいみなりの少女が、さびしくまざっていました・・・
物語は・・・めぐみのおじいさんが交通事故に・・・そして、なくなる前に残した言葉は、めぐみが生まれてすぐ亡くなっと聞かされていた父母は、生きているかもしれないというものだった。
めぐみの持っていた1枚の写真とお守りが証拠になり、めぐみは父母と巡り逢う。だが、めぐみはそれと同じ写真とお守りを持っている他の誰かがいることを知ってしまう。衝撃を受けるめぐみ。自分は誰なのか?
連載第5回(全9回) 橋田壽賀子『少女』1959年(昭和34年)9月号
連載第6回(全9回) 橋田壽賀子『少女』1959年(昭和34年)10月号