残された骨董的家具のたどる運命 | 犬と暮らせば~大家・ふくや招き猫が 頑固な柴犬&おおらかな大型犬と 心穏やかに暮らす方法

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ワンコは見た目より中身(犬種ごとの特徴)にご注目。悲鳴のような吠え方に、悪食・多飲・多尿の柴犬。ケンカにしか見えないプロレスごっこが大好きで、お薬大嫌いなボーダーコリー。縁あって、家へ来たからには、最後まで力を合わせて、生きて行こうね!
 

夫の実家では、倉庫代わりの部屋で
昭和20年代の家具がいくつか眠っています。
 
特に名の通った家具店や作家ものではなさそうですが、
たんすなどは、かなり良いものだったようです。
 
少なくともここ20年以上はほったらかしになっているのに、、
木部はこの程度のひずみや傷みだけで、
取っ手や金具のゆるみもありません。
 
手入れさえすれば、まだまだ使えそうで、
デザインとか、外からは見えない扉の中でも
ちょっと凝った作りになっていて、
職人さんが手間をかけているのが分かります。
 
夫の祖父が、戦後すぐに始めた商売は、
一時期すごく羽振りの良い時があり、
昨日の写真の家具類は、
その時に買い揃えたものらしいです。
 
今、こうした古い家具の市場は、小振りの物が人気で、
和だんす・茶だんす類はここ10年ほど、
全然売れなくなってきたそうです。
 
本当の理由はわかりませんが、地震対策の事を考えると、
私も大きな家具を買おうとは思いません。
 
それと、自分の体力のことを思うと、
やはり、他人の手を借りなければ動かせない大物家具は
欲しくても、やめておこうと思います。
 
自分でも直さないし、使わないものを、
他の人に使ってもらうのは、やはり難しいかもしれません。
 
普通の家具は、美術品でもなく、
本来の意味での骨董品でもありません。
 
欲しいと思ってくれる人がいなければ、
「ヴィンテージ」扱いにさえ、なることはできません。
 
残念ながら、使う人がいなくなったときが、
実用品としての役目が終わった時なのでしょう。
 
このまま引取り手がないときは、悲しいことですが、
この骨董的家具たちは、ここに置かれたまま、
この家を解体するときがくれば、いっしょに壊されて
埋め立て地へ持って行かれます。
 
古い家具は、基本的に家と同じ材料、
つまり、木とわずかな金物でできているので、
当市では、家といっしょに処分できます。
 
まさに、家と運命を共にすることになるのです。
 
 

江戸時代に焼かれた陶器(瀬戸物)

ふだん使いの実用品としてつくられたもの。

実家には同じようなものが、あと3つはあったと思います。

私が結婚するときに、そのうちの一つを祖母(明治22年生まれ)が持たせてくれました。

もともとは、その祖母の祖母のものだったそうです。

室内の明かりが反射して、ツヤが見えますが、実物はほとんどツヤはありません。

 

 ふたを開けたところ
 実家では、昆布やちりめんじゃこの佃煮を入れていました。
                
                
 

 

  明治時代の陶器

  義母からもらった大鉢。

  日用品としては質のいいものだそうですが、特に名のある窯のものではないそうです。  

  さすがに100年以上経つと、焼き物も古色蒼然たる感じが出てきます。