雑草という名前の草はありません。
草花には皆、名前があります。

この小さいクローバーみたいな葉の草
カタバミといいます。


お日様が大好きで、日の当たるところなら
コンクリートの隙間でも生えてきます。
そして、
雨の日や暗いところでは葉を閉じて
じっと我慢をしています。

クローバーは内側に葉を閉じますが、
カタバミは外側に閉じます。
ちょっとの光でも光合成するつもりなのか
どんな環境でも、あきらめません。

抜くときも、
気を付けないと、種がはじけて飛び散り
そこでまた自生します。
他の草花に紛れて繁殖し、
踏まれても、抜かれても
何度でも生えてくる。
なかなか根性あるやつです。

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漢字だと「片喰」。喰は日本で考案された国字です。
食べると酸っぱいことから「酢漿草」とも。
解毒作用がありますが、たくさん食べるのは体によくありません。
仏具や真鍮の鏡を磨いたり、虫刺されに使ったりして
日本では古くから馴染みのある草です。

そんなカタバミですが、どこにでも生え、
繁殖力がとても強いのが特徴です。


そこから、子孫繁栄、良妻賢母の草とされ、
家紋として公家や武士に好まれてきた

五大紋の1つとしても
有名な草です。

学名は、Oxalis(オキザリス)。
世界中に自生しています。
大きい種類のものは、
観賞用として園芸店でも販売しています。

気温が上がり、植物が生えそろってくると、

どこからともなく、いろいろな虫がやってきます。

今年もモンシロチョウが飛んできました。

それまではどこにいたのかと思いますが、

毎年決まった時期に、やってきます。

 


蝶の幼虫、青虫にも好みがあっって、特定の葉を食べます。
蛾は幼虫も毛虫だったり、嫌いな人が多いですが、

蝶も見た目はきれいでも仲間なので基本同じで、

ちょっと油断するとあっという間に食い尽くされてしまいます。


ガーデナーさんは、この時期駆除に追われます。蛾も蝶も敵、なんです。
きれいな花は咲かせたいけれども、そうすると、

あちこちから、虫もたくさん寄ってくる。

ちょっと放っておくと、あっというまに繁殖するので、初めが肝心。
 

これから夏まで、その攻防が繰り返されます。

先ほどのモンシロチョウは、

あちこちの花の蜜を吸った後、

ほどよく育ってきた大根の葉に、卵をたくさん産んで飛び去っていきました。
さて、どうしたものか。

(虫の写真なし)

 

年末に植えた葉牡丹は、
春に菜の花のような花をつけました。


garden05
写真は5月上旬

 

そのままにしていたのですが、
首をもたげていたので、
見るとカイガラムシが発生していました。

カイガラムシは、
コナジラミやテントウムシの幼虫にも似ているのですが、
薬品は効きません。
寄生したら、まぁまず勝てません。

樹木ならば、割りばしや歯ブラシなどでこそげ落とすのですが
そろそろ、ということで、花枝を摘みました。

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カイガラムシは、
オオヨコバイと同じヨコバイの仲間で、
その種類は400種以上といわれます。

固まって樹液を吸い、
樹木をカビなどの病気にしたり、
白くべたべたした排泄物は、糖分を含んでいるため、
アリやアブラムシやを呼び寄せたりもします。

木の根元にアリが土を盛ってるな、と思ったら
土の中に、カイガラムシを大事に隠していることもあります。
全然自分では動かないけれど。
そんな昆虫です。

イボタロウムシから採れるイボタ蝋は、
白蝋(White wax)や雪蝋と呼ばれる高級品ですし、
ウチワサボテンに寄生するコチニールカイガラムシからとれる、

赤い色素コチニールは、食品や化粧品にも使われています。

そんなカイガラムシ、みな雌です。

雄は幼虫から蛹(さなぎ)になって成虫には翅(はね)がありますが、

退化していて翅は2枚、腹部はほぼ生殖器。
口も無いため何も食べず短い命を終えます。

雌は幼虫からすぐ成虫になり、翅はありません。
退化して足が無いものもいます。
一か所に密集してひたすら樹液を吸います。
コチニールカイガラムシは、
雌だけが、赤い色素を持っています。

雄がいないと雌だけでも増えます。

出典「日本原色カイガラムシ図鑑」