僕と君とは恋愛観が違いすぎるのだろう。

僕は君を僕のコミュニティーへ連れ込もうとした。
人見知りの君は人一倍それを拒んだ。

君はあまり僕を君のコミュニティーへ連れ込まなかった。
それは君の経験から新しい出会いはストレスがあると考えた僕への配慮であろう。

僕は常に自分のものさしで人をはかった。

なぜ僕らは相手のものさしで自分をはからないのであろうか。

それは僕らは同じと考えてしまったからであろう。

いや、僕らは違うとわかっていながら、
違うものの見方がわからなかったのだ。

僕は君とデートをするとき、
予定をアバウトに作るようにしている。
僕は綿密な計画を実行するのが好きだが、
僕にも増して君は計画通りでないとイライラするタイプに見えたからだ。

よく考えてみたら僕は君のことを
「口が悪い」と言っていた。

君は人に対して、痛いことを言うのだ。

君はそうして追い込むのが得意だ。
君のことを嫌う人は徹底的に嫌うだろう。
それは君は頑として譲らない上に、自然と人を追い込むからである。

僕と一緒にいる間、君はこのポリシーが少し揺らいでいた気がする。
君はこれを「変わってしまった」「あなたに合わせた」「あなたにも自分にも甘い」と
表現しているように僕は感じる。

僕はこの3つの表現がとても嫌いだ。
でも君は僕だけにはポリシーを揺らがせるところがとても好きだ。

君は懐かない猫が僕だけに懐く感じなのだ。

自分に自信がない僕は、そんな君がとても大好きだ。
結婚して以来、一人の時間が少ない。
いや、あまり持たないようにしていたのかもしれない。

時々一人の時間ができる。
そんなとき、心の余裕ができると思うことがある。

この風景を君と一緒に見たかったと。

君に依存しているのかもしれないが、
楽しいことも辛いことも
君と一緒でないと寂しいのだ。

こんなところが君に負担をかけてしまっていたのかもしれない。

昨日ふと歩いていたら、
強い風が吹いた。
風で巻き散る桜の花びら。

きれいなこの光景を君と見たかった。

それはとても贅沢なことで、
今までその贅沢が当たり前で、
せれに気がつかなかったことが
いっぱいあったと知る瞬間でもある。

最近頭痛がする。
かなり体重も増えた。

仕事が一山超えて、
気が抜けている。

君のこんな声が頭をよぎる。

『あなたの体が心配だから』

その言葉だけでも幸せに思う必要があったのだろう。
またきっと君はそれに対して
何をしていけばいいのか分からなかったのだろう。

少し時間ができて、
少し後ろを振り返り、
そのとき何も残ってない人生を歩んでいる。

そんな人生になっても後悔しない何かを
見つける努力をしようと思う。
君はとても寛容だ。
僕の行動に対して文句を言ったことがない。
僕の無駄遣いに文句を言ったことがない。

今日もそうだった。

昨日もそうだった。

一昨日もそうだった。

君は僕の行動に興味がないようだった。

そんなことを思うような君の行動だ。

君の愛はそんなところからなのだろうか。
今もって謎だがきっと君は僕のことが好きだったんだろう。