【ガンとの日々①】初診から診断まで | 『天・地・人』を満たして幸せに生きるヒント(点描曼荼羅・九星気学(吉方位)・内観セッション)

『天・地・人』を満たして幸せに生きるヒント(点描曼荼羅・九星気学(吉方位)・内観セッション)

点描曼荼羅で「天」とつながり、九星気学(方位学)で「地」のエネルギーを得て、自分自身を見つめることで「人」を満たす。

点描曼荼羅アーティストで九星気学鑑定士の樋口和代 のブログです。

 

2023年のGW直前、

体の不調を診てもらいにかかりつけ医に行った父。

 

食べ物を飲み込むときに

違和感を覚えていたそうで、

振り返ってみれば冬くらいから

食が細くなっていた(らしい)。

 

年に1,2度しか実家に戻らない私は

全然気づいていなかった。

 

 

診察の結果、後日検査となる。

絶飲食での内視鏡検査。

 

検査をしながらの医師の所見で、

癌の疑い(おそらく初期ではない)を告げられる。

 

検査結果の出る連休明けまでの

悶々と過ごす日々。

 

ちょうどこのタイミングで

「GW過ぎたら、気候も良くなるし

ゴルフ行かない?」

とお誘いのメールを送った私に、

「実は、ゴルフどころではないかも・・・」

と予想外の返事が来たことで

この状況を知ることになった。

 

連休明けの診察で

「食道がん」との診断。

がんセンターを紹介され、

そちらに通うことに。

 

紹介状をもらっているものの、

がんセンターの初診予約は自分で電話をする。

 

ネットなどで調べると

初診の予約は早くて2週間後、

通常1カ月後くらいになるとのこと。

 

それならば、と

九星気学鑑定士としては

「少しでもいい日に行ってほしい」

と初診の候補日をいくつか伝えた。

 

(少し話が逸れますが、

一般的に病院を受診するのは

急性の症状があるような場合には

日を選べなどとは言いません。

とにかくすぐに行ってね。)

 

しかし、がんセンターから提示されたのは

いちばん早くて2日後。

 

え?

そんなに早くに取れるの?

それとも、

そんなに緊急を要するような

紹介状だった?

 

両親としても、

このもやもやとした状態が長く続くなんて

イヤだったのだろう。

気持ちはよく分かる。

 

私が挙げた候補日なんて関係なく、

その2日後の予約で決定。

 

(ああ、よりによって五黄殺だ・・・

分かる人には分かる、この絶望感)

 

 

がんセンターの初診には、

母が付き添った。

当時、病院の方針で

付き添いは原則1名とされていたし

(感染症リスク回避の観点から)、

母も「二人で行ってくるから大丈夫よ」

と言っていたから。

 

結果的に、これはミスだったと思う。

 

80歳近いの両親、

癌の診断ということ自体

かなりのストレスを感じる状況で、

医師の話がしっかり理解できるはずもなかった。

 

診察時には

「はい」「はい」と聞いているし

やり取りは出来ているのだろうが、

理解できているかというとだいぶ怪しかった。

 

医師は分かりやすく図解などもして

説明してくれていたが、

母からの伝え聞く内容には

足りない情報がかなりあったことを後に知る。

 

ここから、検査のために

週に2~3回の通院生活が始まる。

 

内視鏡やX線といった

素人にも分かるような

「癌そのものの特定」に関わる検査だけでなく

心臓や肺、その他臓器の機能検査、

全身PET検査などなど。

 

この検査の目的をわたしは、

情報不足により正しく把握できていなかった。

 

「全身を見るほどの状態なの?」

「他の臓器にも癌が見つかったの?」

と、思い悩んでしまった。

 

もちろん、全身への転移なども調べていたのだが、

どちらかというと

手術や麻酔に対応できるかどうかという

検査の意味合いもあったということを

後に知って、脱力・・・

 

 

さて、実家から病院へは

車で1時間ほどかかる。

子の道のりを、高齢の母に

週に何度も運転させるのは心配で、

わたしと妹とで送迎を分担することになった。

 

フルタイムで働く妹と

フリーランスのわたし、

やはり調整のききやすいわたしが

多めに担当することになる。

 

朝4時に神奈川の自宅を出発し

日盤吉方をとってから、

2時間ほど運転して埼玉の実家へ。

 

その後、父を病院へ連れて行く日々が続いた。

 

 

ひと通りの検査を終え、

診断結果は食道がん、ステージⅢ。

 

他臓器への転移はおそらくなし、

リンパ節転移の可能性はゼロではない。

 

検査結果を聞いたり、

治療方針を決めるための

主治医との話に同席を希望し

(病院側からは、かなり抵抗されました。

がんセンターという性質上、

付き添い人数を最小限にという考えは

仕方ないとは思う)、

どうにかOKをもらい、

以後わたしも診察室に入れることに。

 

治療方針は大きく分けると二つ。

 

抗がん剤→手術という道か、

放射線治療か。

 

父は自分が高齢であることから

「このまま何もしないでいる」

という選択肢はないのか?と尋ねました。

 

医師の答えは

「そうした場合、

おそらく来年の話はできないと思う」 

 

そして、

抗がん剤と手術で

根治も目指せる段階、とのこと。

 

一度持ち帰り、

父と家族とで治療方針を決定することになりました。