ほぼほぼ日刊『萬田慎之介のマスコミ内定ブログ』 -11ページ目

8-5、最高の自分を保つ

最高の自分を保つ

読者のみなさんは、テスト前に部屋を掃除したくなった経験はないだろうか。
もしくは、テスト前なのに、マンガを読みふけってしまったとか、
テレビ番組に夢中になるという経験はどうだろう。

この現象は、セルフ・ハンディキャッピングと呼ばれている。

セルフ・ハンディキャッピングを説明すると、自分のイメージを壊されそうなときに、最初から自分にはハンディがあったと主張する行為である。

私たちは常に自分を正当化、つまり自分の行いが間違っていないということを証明したい欲求を持っている。失敗したくないという思いである。

挑む対象のハードルが高いと感じた場合は、自分の中の不利な項目を見つけようとする。それが見つからない場合は、部屋掃除をして時間を無駄に使ったり、試験前日に酒を飲んだり、不利な条件を作り出してしまうのである。


言い訳の材料を用意することは、絶対に間違っているとは言えない。

就職活動で落ち続けたら誰でも悲しくなるし、やる気を失ってしまう。
心のバランスが重要なことはここで書かなくてもみなさんおわかりだと思うが、言い訳の一つや二つはあっていいと思う。


しかし、就職活動は自分の人生を決める活動である。
甘え始めるときりが無いし、言い訳を作り始めると、反省点を見失うことにつながる。

なぜ筆記で落ちたのか、なぜ面接が通らなかったのか。
これをシビアに考えるためには、セルフ・キャッピングが生じないように意識する必要があるのではないだろうか。

筆記が通らなかったけど部屋掃除で時間なかったよね、
面接で落ちたのは前の晩に飲みすぎて寝不足だったから。

こういう言い訳を許していると、面接で落ちた理由を永遠に仕舞い込んでしまい、結果として勝てる就職活動から遠ざかることになる。

常に意識して欲しい。
そして自分の能力を信じて欲しい。
あなたを必要としている企業は絶対にある。
そういう企業に本当の実力を見せ付けられないことは不幸だと思わないだろうか。

あなた以外に、あなたの能力を証明できる人はいないのである。

自分のすべてを見せ付ける状態に自分を置くこと。
これは重要であり、難しいことでもある。


筆者は、就職活動の期間、「したたか」に行動することを基本にしていた。

したたかという言葉は、あまり良いイメージがないかもしれない。
あいつはしたたかなヤツだよ。というような陰口で使われてしまう言葉でもある。

しかし漢字で書くと、「強か」となる。
広辞苑によると、非常に強いさま、手強いさまという意味である。

自分に対しても、相手の企業に対しても、したたかに行動して欲しい。テーマは「したたか」である。

セルフ・ハンディキャッピングが起こらないように、自分の能力をマネジメントすることが就職活動では重要である。


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8-4、モチベーションの高め方

モチベーションの高め方

面接ではできる限り最高の自分を見せたいはず。

いつも高いモチベーションで面接を受けることができれば言うことは無いが、そうもいかない。

面接前に彼氏、彼女と別れてしまって悲しいと、モチベーションが下がってしまう。
大切な友人と喧嘩しただけでも、やっぱりモチベーションは下がるだろう。

自分でモチベーションをコントロールできればどんなに良いことか。就職活動をしている人なら誰もが思うことである。

この願望に、ウィリアム・ジェームスという心理学者が答えている。

「元気を失った場合、それを取り戻す最善の方法は、いかにも元気そうに振る舞い、元気そうにしゃべること」。

ただこれだけである。心を元気にすることで体にも気力がみなぎり、モチベーションも上がるのである。

日本語では空元気という言葉もある。

広辞苑によると、うわべだけ元気があるように見せかけること。
使用例「空元気にすぎない」とある。

ウィリアム・ジェームスの理論だと、空元気にすぎないという言葉の使い方は違っている。
空元気ほど自分が元気になれる手段は無いのである。

こんな理論は気休め程度だと思われた読者もいるかもしれない。
この理論を証明した実験をご紹介する。
「トムの胃」という話をご存知だろうか。

トムはアイルランド出身のニューヨーク市民である。
9歳のときに、火傷を負うほど熱いクリームチャウダーをあやまって飲んでしまい、食道にひどい損傷を受けてしまった人物である。

この傷の手当てのために、腹壁の開口部から胃の内面の一部を外に出していた。
トム自身は、この開口部から直接胃に食べ物を入れている。

このため、感情の変化がどのように胃の粘膜に現れるかを観察できたのである。

トムが怒って顔を赤くしたときには胃の内部も赤くなる。
また恐怖を感じて顔面蒼白になったときは、胃も白くなった。

特に、胃の内面が蒼白になるにつれ、胃酸の分泌活動や筋力がだんだん衰えるという結果が出た。

この実験は心と体は一体であることを示している。

元気がないと体の能力も衰えてしまう。そうすると、面接で最高の自分を見せることができない。
だから、空元気を出すことはとても重要である。


スポーツの世界では、昔からこの理論を実践している。

バレーボールで「声を出せ」と監督が叫んでいる。
これは声をだして、ポジション、戦略の確認をしろと言っているだけではない。

大きい声を出すと気分も高揚してくる。
そうすると、元気もでて最高のプレーにつながる。


面接で最高の結果を出したいなら、心と体の力を全て引き出すことが重要である。

大きい声を出して気分を高揚させることでも良い。
お気に入りの歌を歌ってもいい。
少しでも心を元気にすることで、体も元気になり、最大限の力を発揮することにつながるのである。