[PL第14節]マンチェスターシティvsトッテナム | シティなび

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2023−2024イングランド・プレミアリーグ第14節

マンチェスターシティ3−3トッテナム


シティのSYSTEM


選手交代:ドク→グリーリッシュ、フォーデン→リコ・ルイス、グヴァルディオル→アケ、アルバレス→コヴァチッチ


得点者:9分OG、31分フォーデン、81分グリーリッシュ


トッテナムのSYSTEM



選手交代:ブライアン・ヒル→ホイビュルク、ロ・チェルソ→スキップ、ビスマ→リシャルリソン、ブレナン・ジョンソン→ドンリー


得点者:6分ソン・フンミン、69分ロ・チェルソ、90分クルゼフスキ


2試合連続ドロー中のシティ。今節は難敵トッテナムと激突。だが相手は3連敗中


で、レビュー

立ち上がりからシティ、トッテナムともボール非保持時強度の高いハイプレスをかける。前半6分にはトッテナムお得意の高速カウンターから失点を喫する。シティは連動したハイプレスを剥がされるとカウンターを受ける脆さが今季ありクルゼフスキのパスから抜け出したソン・フンミンがスピードで対応していたドクを振り切って沈める。この時何故ソン・フンミンと対峙していたのがドクなのかは疑問が残る。だがシティはセットプレーからOGを誘いすぐ同点に追いつく。

シティの組み立ての形としてはポゼッション時偽CBを担うアカンジがCMFの位置へと上がる。そして3バック左のグヴァルディオルは左のタッチライン際へと開きGKエデルソンが左CB化することで4バックへと可変してパスルートを作るわけだ。何故なら左右CBが開くと中CBとの距離が広がりショートパスを奪われてカウンターを受けるリスクがあるからだ。ビルドアップの出口は右WGフォーデンの手前にベルナルド・シウバが右サイドへ流れてくる。こっからはシティのビルドアップvsトッテナムのハイプレスの駆け引きだが中CBルベン・ディアスにはソン・フンミンがプレスをかけ右横にパスコースを作るウォーカーには左SHブライアン・ヒルが縦スライドで寄せにくる。すると2列目の守備ブロックのHOクルゼフスキ、右SHブレナン・ジョンソンの2枚に対してロドリ、アカンジの立ち位置で2vs2の数的同数となりピン留めできるからブライアン・ヒルの前プレを引っ張った分右に流れたベルナルド・シウバがフリーでボールを引き出せるわけだ。そしてボールを受けたベルナルド・シウバにブライアン・ヒルがプレスバックをかけにいくと次は背後のウォーカーがフリーとなる。サイドは構造上2vs2であるがIHが外に流れることで3vs2を作れるのでフリーマンを確保できる原理が働くというわけ。


トッテナムのハイプレスをひっくり返してスムーズにビルドアップからファイナルサードまでボールを運ぶシティ。ハイプレスを剥がせば右WGから右IH化するフォーデンから左IH化のアルバレスへと経由して左ワイドに張る左WGドクを繋ぐ。今季はドクにボールを集めるのがシティのチャンスメイクのパターン化しておりそこから左から右へと展開する。右のフォーデンにボールが入ればベルナルド・シウバがインナーラップでDFを押し下げるのでフォーデンがカットインするスペースを作れる。シティの素早い攻撃は左から攻撃を組み立てる、スムーズにボールを運ぶ、その後逆サイドへと展開してカウンターを完結させる形を多用している。勝ち越しゴールとなる2点目は中央のハーランドのポストプレーからドクがトッテナムの最終ライン裏へとタイミング良く抜け出すアルバレスへとパスを通すとアルバレスの折り返しからPA中央に詰めていたフォーデンが決めている。今季のシティは左サイドにボールを集める傾向ありドクの仕掛けとチャンスメイクから多くの決定機を作っている。あと連動したハイプレスをひっくり返されるとカウンターを食らうがハイプレスでボールを奪えればそのままショートカウンターに繋げれる。


トッテナムの同点ゴールとなる2点目。シティのビルドアップをハイプレスで引っ掛けてマイボールにしたトッテナムはソン・フンミンがフリーランでロドリを引っ張ってシュートコースを作ればロ・チェルソがミドルを叩き込んでいる。ハイプレスでボールを引っ掛けられてカウンターを受ける傾向があるのは課題として残る。

シティはロドリが攻撃に+1をもたらす為に積極的に攻撃に加わっていたし左サイドはサイドの2枚で攻略する場合ドクであればDFを引っ張ってから背後のグヴァルディオルのアーリークロスをグリーリッシュだと外から中央へと入るのでグヴァルディオルが左サイドをオーバーラップしてクロスを入れる。3バック左から左SB化するグヴァルディオルを使うメカニズムはドクとグリーリッシュではこういった違いもある。

CFハーランドはゴールこそなかったしこの試合はあまり迫力がなかったが潰れ役、ポストプレーをこなしていた。3点目はハーランドのチャンスメイクがアシストに繋がる。ボールを奪えばショートカウンター発動。ハーランドの折り返しをグリーリッシュが決めている。だがこのままでは終わらなかった。試合終了間際にトッテナム同点。ブレナン・ジョンソンのクロスにクルゼフスキがヘディングで合わせて決めている。


そんな感じでシティ3試合連続ドロー。シティらしくない

次はプレミア第15節アストンヴィラ戦のレポを更新する。