Group G
マンチェスターシティ3−2ライプツィヒ
(イングランド) (ドイツ)
シティのSYSTEM
選手交代:ルベン・ディアス→アケ、グリーリッシュ→ドク、ウォーカー→アルバレス、グヴァルディオル→セルヒオ・ゴメス
得点者:54分ハーランド、70分フォーデン、87分アルバレス
ライプツィヒのSYSTEM
選手交代:オペンダ→シェシュコ、フォルスベリ→バウムガルトナー、ハイダラ→ファビオ・カルヴァーリョ、シモンズ→ポウルセン、シュラーガー→カンプル
得点者:13分オペンダ、33分オペンダ
シティ、ライプツィヒともグループリーグ突破を決めこのグループの残す興味は首位争いとなった。
で、早速レビュー
ライプツィヒのSYSTEMは541。中央を閉めてサイドへと追いやりプレスをかける守備スタンスだったよう。中CBルベン・ディアスへは1トップがカバーシャドウでパスコースを消しながらサイドへと追いやる。右ウォーカーには中盤ラインの左SHシモンズが縦スライドでプレスをかけ右インサイドへと下りてくるリコ・ルイスには最終ラインの左CBルケバが前へと上がって寄せてくる。この試合掴まえにくいポジションにいたのは中盤ラインの背後へと位置取っていたリコ・ルイスとフォーデンでなかろうか。何故なら下りてボールを引き出しにくれば左右CBが前へと上がって寄せにいく分最終ラインにギャップができるからだ。右リコ・ルイスは下りてボールを引き出す動きから左CBが前へと飛び出しできたギャップへと上がるアクションをするが左CBルケバはしっかりと付いてきていたしライプツィヒの守備はしっかりとスライド、ボールホルダーやオフザボールでボールを引き出そうとするプレイヤーにもプレスをかけマンツーマン気味に対応していた。なのでシティは途中から立ち位置を変えている。アカンジは偽CBの立ち位置で攻撃時はCMFまで上がりビルドアップ時は3+2の形を作っていたが守備のズレを生む為に途中からポゼッション時もアカンジはCBに下がり右の大外レーンにウォーカーを張らせて3バック右の位置から右SBへと可変させる。そして右ワイドのベルナルド・シウバがハーフスペースへと移動する。まずアカンジーウォーカー間はアカンジがボールを持てばプレスをかけてくるのが左SHシモンズに変わるので右サイドのウォーカーは浮く状態となる。ウォーカーが浮く理由はベルナルド・シウバが右ハーフスペースにいるので左WBラウムは前へと出ていけないからウォーカーはフリーとなる。そして立ち上がりはリコ・ルイスを警戒してプレスをかけていた左CBルケバだがベルナルド・シウバがハーフスペースにいることでこのゾーンでシティは2vs1の数的優位を作れていることによりリコ・ルイスが浮く状態となるのだ。シティが前半途中に立ち位置を変えたのはこういった守備のズレを作る為だったのだ。
前半の2失点はともにカウンターからオペンダに抜け出されて決められている。1失点目はGKのロングフィードから抜け出されたものだがマークについていたアカンジの守備対応が軽くオペンダに上手く抜け出されGKエデルソンと1vs1の場面を作られた。2失点目は1失点目の原因を作ったアカンジに続いてルベン・ディアスのミスからカウンターを仕留めれた。ルベン・ディアスの守備対応が軽くこの試合守備ラインの不安定さが際立った。ハイラインの裏を突かれただけでなくカウンタープレスも効かなく一本の長いパスで2失点とも抜け出されたのは気になるとこである。
シティはライプツィヒのコンパクトな541をなかなか崩せない。先程も言ったようにボールホルダーとオフザボールでボールを引き出すプレイヤーに対してマンツーマン気味に寄せにいきリコ・ルイスやフォーデンの上下動が激しいIHには5バックを結成する左右CBが前に出てプレスをかけたり背後をケアしていた。5バックだから左右CBが前へと出れるのだがシティは攻撃時325もしくは235へと可変する。すると5vs5となるので右ウォーカーが攻め上がったりロドリが攻撃参加して+1をもたらす。後半はアルバレス起用でライン間を使えるようになる。アルバレスが入ることでハーランドとの縦関係の2トップを敷きどちらかが下がってボールを受けるともう一方が裏へ抜ける崩しの形ができる。1点目はアルバレス、フォーデンとライン間で繋いで最後は最終ラインのギャップで受けたハーランドが決めている。2点目もライン間を使ってから。左ワイドでドクが張ることでハーフスペースでボールを保持するグヴァルディオルは右WBハイダラに対し2vs1の数的優位を作れている。そこでハイダラはドクにも注意を引っ張られるのでフリーでボールをうごかすグヴァルディオルの斜めのパスからライン間で受けたフォーデンが決めている。逆転ゴールとなる3点目はアルバレス。左ワイドのドクの仕掛けからPA左でボールを受けたフォーデンが折り返すとアルバレスが決めている。ドクが後半入ったことで左ワイドからの攻撃と仕掛けが多くなったのとアルバレスが入ったことでライン間で受けることが多くなった。
そんな感じで第5節を終了して
1位マンチェスターシティ(イングランド) 勝点15
2位ライプツィヒ(ドイツ) 勝点9
3位ヤングボーイズ(スイス) 勝点4
4位ツルヴェナズヴェズダ(セルビア) 勝点1
シティ首位突破
最終節はツルヴェナズヴェズダ戦