CL準々決勝2ndIegバイエルン戦プレビュー~3点のアドバンテージは大きい~ | シティなび

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UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndIegバイエルン戦プレビュー


ホームで戦う1stIegで3−0の勝利を収めたシティ。準決勝進出へ向けて前進したスコアではある。だが相手はあのバイエルン。3点リードしているとは言え気が抜けないしまだ分からないと思う。しかし今のシティから4点取るのは容易なことでない。組織化された守備は安定していてGKエデルソンが2点以上失点した試合なんてほぼないからだ。2ndIegの舞台はバイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナ。次はシティが敵地に乗り込む。さぁ2ndIegも勝って準決勝進出を決めよう。


で、プレビュー

ベスト4進出には4点必要なバイエルンは攻撃的にくるだろう。だがシティのソリッドな守備を崩すのは容易でなくシティが1点でも取ってしまえばバイエルンは崖っぷちに追い込まれるでしょう。バイエルンは破壊力ある得点力を誇るシティを無失点に抑えて4点取れるのか!?

まず着目したいのが1stIegで右サイド起用だったベルナルド・シウバとアカンジ。右サイドはマフレズもいるがグアルディオラ監督の選択はベルナルド・シウバであった。狙いはタメを作れるのと守備での貢献度抜群だからだろう。マフレズも右からタメを作れるがベルナルド・シウバは守備時素早い戻りで右サイドに縦の2ラインを敷きソリッドなブロックを作れる。アカンジが前から潰しにいけばベルナルド・シウバが裏のスペースを埋める立ち位置を取る。ベルナルド・シウバがスペースカバーしてくれるからアカンジは前へ出て潰しにいけるのだ。この右サイドに守備のタスクを要求した理由はバイエルンの強力な左サイドを塞ぐ為であろう。バイエルンの左サイドは左WGサネ、左SBアルフォンソ・ディビスのサイドアタックにゴレツカがサポートに加わってきたり右サイドのコマンが左へと流れて+aをもたらしてくる。本来であればボール非保持時CMFストーンズが右SBへとスライドして4バックを結成するがこの試合はストーンズが右CBへ下りて右SBの位置へはそのままアカンジが残って4バックを結成。これはストーンズよりアカンジの方がスピードがあるからであろう。シティはバイエルンの強力な左サイドを警戒していたことが伺える。


シティのkeyとなるポジションはWGで右ベルナルド・シウバ、左グリーリッシュともタメと空間が作れる。左グリーリッシュは左ワイドでボールを受ければ縦にもいけるし中へと切れ込める。しかもボールキープに長けボールを失わないのでDFを中へと引っ張って右へと展開されると守備者としてはジャブが効いてくる。右サイドは1stIegで先制点の起点になったように孤立気味だったベルナルド・シウバのボールキープでタメを作れる。右でゴレツカ、アルフォンソ・ディビスの2枚が対応にくるので一度斜め後ろのストーンズへ戻す。ここでゴレツカがロドリとギュンドアンへのパスコースを切る為に放れるとベルナルド・シウバの右サイドは1vs2から1vs1の数的同数となり負担を減らすことになる。ベルナルド・シウバが再び受けることでゴレツカが右へとベクトルが変化するのでロドリが空いたわけだ。ロドリをマークしていたニャブリがマークを放して前へと動いたのはボールを奪ってからのカウンターに持ち込む為に予備動作をしていたのだろう。シティの崩しはボールサイドで数的不利に陥ると一度背後に戻してまたリターンパスを受けることで守備者1枚のベクトルを外して数的不利から打破する。なのでCMFやCBには確実に繋げるパス能力が求められるのだ。あとハーフレーンにOMFが位置取るのでCBのスライドをピン留めする、ボール回しと立ち位置で守備者の横ズレを引き出しスペースを作る。またDF2枚を引っ張っておいてペナ角のデブライネのクロスを使う形もある。


ビルドアップ面ではいつもと同じく3+2の形となる。ロドリとストーンズの2CMFがバイエルンの4231の3+1を中へと引っ張るので右の大外からアカンジが出口となる。3+2とバイエルンの前線のSYSTEMではビルドアップ時1枚多いから数的優位を作れるのともし数的同数に合わせてきてもGKエデルソンがビルドアップに加わわれるのがシティの強みである。

守備面では安定している。中ルベン・ディアス、右アカンジ、左アケの3バックからストーンズが下がり4バックへと可変する守備SYSTEMはソリッドで固い。442ゾーンの守備ブロックを作られるとバイエルンの攻撃陣はなかなか崩せない問題点が出てくる。シティの442はボールと人の位置や方向に合わせて横スライドでスロープを結成している。このシティの守備が4失点するとは考えられない。


シティの予想スタメン

変更点があるとすればウォーカー、マフレズを起用するくらい。フォーデンは虫垂炎から復帰してくるらしい。


そんな感じで2ndIegもバイエルンに勝って準決勝で待ち受けるレアルマドリードと戦う挑戦権を得よう。


そんなところ。